石垣市議会 > 2019-03-14 >
03月14日-06号

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  1. 石垣市議会 2019-03-14
    03月14日-06号


    取得元: 石垣市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    平成31年  3月 定例会(第3回)          平成31年第3回石垣市議会(定例会)               3月14日(木)                 (6日目)                           開 議 午前10時02分                           散 会 午後 5時12分出 席 議 員   ┌────┬────────────┬────┬────────────┐   │番  号│   氏    名   │番  号│   氏    名   │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  1 │ 前 津   究  君 │ 12 │ 花 谷 史 郎  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  2 │ 平 良 秀 之  君 │ 13 │ 内 原 英 聡  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  3 │ 石 川 勇 作  君 │ 14 │ 新 垣 重 雄  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  4 │ 後上里 厚 司  君 │ 15 │ 宮 良   操  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  5 │ 石 垣 達 也  君 │ 16 │ 井 上 美智子  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  6 │ 米 盛 初 恵  君 │ 17 │ 長 浜 信 夫  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  7 │ 東内原 とも子  君 │ 18 │ 砂 川 利 勝  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  8 │ 長 山 家 康  君 │ 19 │ 砥 板 芳 行  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  9 │ 友 寄 永 三  君 │ 20 │ 我喜屋 隆 次  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │ 10 │ 箕 底 用 一  君 │ 21 │ 仲 間   均  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │ 11 │ 大 濱 明 彦  君 │ 22 │ 石 垣   亨  君 │   └────┴────────────┴────┴────────────┘欠 席 議 員  (な し)1.地方自治法第121条の規定による出席者  (初日に同じ)1.議会事務局出席者  局    長  名 嘉   昇 君     次    長  宮 良 八十八 君  副 主 幹 兼  高 島 尚 子 君     議事調査係長  本 若 久 司 君  庶 務 係 長  主    事  山 田 昌 平 君     主    事  宮 平 義 也 君              議  事  日  程 (第6号)┌─────┬───────────────────────────────────────┐│ 日  程│           件              名            │├─────┼───────────────────────────────────────┤│ 第  1│             一   般   質   問             │└─────┴───────────────────────────────────────┘              本日の会議に付した事件及び処理結果┌─────┬───────┬───────────────────────────────┐│件   名│ 氏   名 │       処 理 結 果( 質 問 事 項 )      │├─────┼───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.自衛隊配備問題について                  ││     │       │ (1) この問題の市民への周知度はどう評価するか        ││     │       │ (2) 環境アセスメント調査抜きで着工する国の方針に市長か   ││     │       │   らの異論はないか                    ││     │       │ (3) 希少動植物や、水問題についての配慮は万全か       ││     │       │ (4) この問題の論点整理について(例えば、国の専管事項等)  ││     │ 新垣 重雄君│2.戦争マラリア問題について                 ││     │       │ (1) 補償問題は完了したとする根拠を問う。          ││     │       │ (2) 旧日本軍のマラリア禍に至った施策や方針に対する市長   ││     │       │   の感想を問う。                     ││     │       │ (3) 現在、学校現場でこの問題はどのように教育されているか  ││ 一般質問│       │3.住民投票について                     ││     │       │ (1) 住民意思はしっかりと把握されているか          ││     │       │ (2) 間接民主主義を補完する制度に対する評価を問う。     ││     ├───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.文化財の保護について                   ││     │       │ (1) 文化財指定の御嶽内における、古木や巨木が枯死している  ││     │       │   問題への対応について                  ││     │ 大濱 明彦君│ (2) 南根腐病の実態状況について               ││     │       │ (3) 南根腐病対策について                  ││     │       │2.児童生徒虐待問題について                 ││     │       │ (1) 本市における児童虐待の実態について           ││     │       │ (2) その対策・対応について                 │└─────┴───────┴───────────────────────────────┘┌─────┬───────┬───────────────────────────────┐│件   名│ 氏   名 │       処 理 結 果( 質 問 事 項 )       │├─────┼───────┼───────────────────────────────┤│     │       │ (3) 保育所や学校現場におけるクレーム状況について      ││     │       │3.運動公園の施設利用について                ││     │       │ (1) 施設利用の方法について                 ││     │       │ (2) 施設利用時期について                  ││     │       │4.自衛隊配備計画について                  ││     │       │ (1) 国民保護法に基づく石垣市国民保護計画について      ││     │       │ (2) 国の専権事項と石垣市民の安全保障について        ││     ├───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.自衛隊配備計画について                  ││     │       │ (1) 石垣市自治基本条例について               ││     │       │ (2) 条例の不備と常設条例制度について            ││     │       │2.教育行政について                     ││     │       │ (1) 八重山博物館建設計画について              ││     │       │ (2) 社会教育主事の配置と資格取得について          ││     │       │3.畜産行政について                     ││     │ 宮良  操君│ (1) 八重山食肉センターの経営について            ││ 一般質問│       │ (2) 累積赤字解消と経営改善について             ││     │       │ (3) 人事について                      ││     │       │ (4) ゲノミック検査の農家負担への助成について        ││     │       │4.消防行政について                     ││     │       │ (1) 防災無線未設置地区(大野地区)他への対応について    ││     │       │ (2) 各地区での防災訓練について               ││     │       │ (3) 自主防災組織の現状と課題について            ││     ├───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.石垣島への陸上自衛隊配備計画について           ││     │       │ (1) 本市役所(庁内)の協力体制について           ││     │       │ (2) 予定地に含まれる民有地について             ││     │ 内原 英聡君│ (3) 中山義隆市長(以下、市長)の過去の答弁について     ││     │       │ (4) 市民への情報公開・広報のあり方について         ││     │       │2.市長の出張について                    ││     │       │ (1) 本件にかかる任意の文書の保存方法・情報公開等について  ││     │       │ (2) 過去3年間の任意の出張について             │└─────┴───────┴───────────────────────────────┘┌─────┬───────┬───────────────────────────────┐│件   名│ 氏   名 │       処 理 結 果( 質 問 事 項 )      │├─────┼───────┼───────────────────────────────┤│     │       │3.本市役所庁舎等移転後の跡地利用含む美崎町の再開発構想に  ││     │       │  ついて                          ││     │       │ (1) 石垣市役所現庁舎等跡地利用基本方針策定委員会進捗   ││     │       │   状況について                      ││     │       │ (2) 美崎町の沿革(概要)や再開発構想等について       ││     │       │4.難病患者等への支援体制について              ││ 一般質問│       │ (1) 市長の平成31年度の施政方針について           ││     │       │ (2) 石垣市難病患者等渡航費助成事業について         ││     │       │5.本市の文化・観光行政について               ││     │       │ (1) 教育部のうち、文化財課・市史編集課・図書館・博物館の  ││     │       │   人事について                      ││     │       │ (2) 市立八重山博物館の課題について             ││     │       │ (3) 市内の多言語案内について                │└─────┴───────┴───────────────────────────────┘             平成31年第3回石垣市議会(定例会)                  3月14日(木)                   (6日目)                               開 議 午前10時02分 ○議長(平良秀之君) おはようございます。 それでは、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お配りしてあるプリントのとおり、昨日に引き続き、一般質問となっております。 それでは、本日最初の質問者、新垣重雄君の質問を許します。新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) ケーランナリ、ミシャロールンネーラ、キューンストゥンディガラ、サネーサネシグトゥヒーオールンネーラ、バンダーメーラヤ、ほとんど、スマムニドゥ共通語ナリル状態ユ冒頭ガスマムニサーリあいさつシミタボーティユ、ドーディンミッシダボールネーラ。 さて、皆さん、標準語で、本当の標準語でいきたいと思います。 きょうは、野党デーといいますか、だんご4兄弟といいますか、4名がきょう、いみじくも、くじを引き当てまして、きょうは野党デーになっているようです。どうぞ、ご静聴、よろしくお願いしたいと思います。 さて、私は、まず3点の大きな問題点を抽出してあります。ご承知のとおり、自衛隊配備問題、それから自衛隊配備問題に私が大きく反対する理由としての、戦争マラリア問題、この問題を2点目に上げてあります。 そして、3点目は、きのうもいろいろ皆さんの議論が出てきた状態ですけども、住民投票問題について、しっかりと腹を据えて、市民とともに考えていきたいという観点から、住民投票についての発言をさせていただきたいと思います。 以上、大まか申し上げましたけれども、再質問については自席からさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午前10時04分                               再 開 午前10時05分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) 失礼しました。 それでは、項目を読み上げたいと思います。 まず、自衛隊配備問題については、この問題、果たして一般市民に周知されているだろうか、どうかという問題があると思います。こういう問題についての評価をお聞きしたいと思います。 それから、今、問題になっている環境アセスメントの調査抜きで着工する国の方針に、市長からの異論はないか、これ、おかしいという発言をすべきじゃないかという問題意識を持っております。 それから、その際、申し上げるのは、希少動植物や水問題についての配慮は万全か、特に、最近、欠落していると思われるのは水問題だと思います。これについて、後で細かい質問をしたいと思います。 そして、最後に申し上げたいのは、まず、国の専管事項という問題、これについては、一番、この問題が表に出たときから、よく議論されておりますけども、市長発言によって、これについては、国のやることについては、専管事項として発言できないという面がたくさんあったと思いますが、これは問題点の出発点だと思っておりますので、これについては議論をして、議論整理をしていきたいと思います。 それから、戦争マラリア問題については、補償問題は完了したとする根拠をお聞きしたいと思います。前回の議会でも、これについての発言を準備しておりましたけど、時間の関係上、できなかったものがあるものですから、これについては、もう一度、議論をしてみたいと。 それから、この戦争マラリアを引き起こすに至った国の、要するに、旧日本軍の施策や方針に対する市長の感想をお伺いしたいと思います。 そして、3点目に、現在この問題は学校現場でどのように教育されているのか、これについて、教育委員会にお伺いしたいと思います。 住民投票については、住民の意思はしっかりと把握されているか、これについては、やはりまだまだ把握され切っていない、当然、これを我々は掘り起こして、しっかりと議論する必要があるんじゃないかと。 それから、2点目の間接民主主義を補完する制度、これは直接民主主義ですけども、これの評価を伺いたいと思います。 以上、細部については、先ほど言いましたように、再質問させていただきたいと思います。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君の質問に対する当局の答弁を求めます。総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) おはようございます。新垣重雄議員の1項目め、自衛隊問題について、1点目と4点目のご質問に順を追ってお答えいたします。 1点目、この問題の市民への周知度はどう評価するかについてお答えいたします。 平成27年11月に、防衛副大臣から要請を受け、3年以上が経過しており、これまで7回にわたる防衛省主催の住民説明会の開催や本市主催の公開討論会、住民アンケート集計資料の公表、4地区住民を対象にした意見交換会の開催、石垣市議会での同計画の賛否を問う住民投票条例の審査や論戦などを通して、市民の中でも賛成、反対、双方の立場から活発な議論がなされているものと考えます。本市においても、ホームページでの情報発信、防衛省関係者との面談の際には、マスコミに取材を依頼し、新聞やテレビ等での報道を通して、情報をお伝えしております。 また、石垣市情報公開条例に基づく公文書の公開請求がある場合は、適正に公文書を公開しており、石垣島への陸上自衛隊駐屯地配備計画について、市民へは一定の周知が図られているものと認識しております。 4点目のこの問題の論点整理、国の専管事項などについてお答えいたします。 地方自治法において、地方公共団体の役割と国の制度策定等の原則について規定されております、地方自治法第1条の2第1項においては、地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする。また、同条第2項において、国においては、国際社会における国家としての存立にかかわる事務と、国と地方の役割の原則を規定しております。同条第2項で規定いる国際社会における国家としての存立にかかわる事務とは、外交、防衛、通貨、司法等を示しており、そのことから、防衛が国の専権事項であると帰結されるものと認識しております。 続きまして、3項目めの住民投票について。 1点目、住民意思はしっかりと把握されているか、2点目、間接民主主義を補完する制度に対する評価を問うについて、一括してお答えいたします。 一般論といたしまして、住民投票制度は、市政の重要事項について、投票によって住民の意思を把握し、その総意を議会や町の意思決定に反映させることができる仕組みであると認識しております。 住民投票については、議会と町がしっかりと民意を反映した市政運営を行っていけば必要ないという考え方がある一方、社会情勢の変化で、選挙時にはなかった新たな争点が出てきたことで、民意を問うという意味においては、間接民主制を補完するものとして住民投票制度は必要であるとの考え方もあり、議論が分かれるところでございます。 住民投票については、市長は常々、国の安全保障、防衛に係る問題は住民投票にそぐわないので、市長みずから住民投票を発議する考えはないが、住民投票制度自体を否定するものではないとの見解です。 昨年12月20日、石垣市住民投票を求める会より、石垣市平得大俣地域への陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票条例について、地方自治法第74条第1項の規定に基づき、条例の制定請求がなされ、市長はこれを受理したことから、同条第3項の規定により、意見をつけて議会に付議いたしましたが、去る2月1日の臨時議会において、同条例は否決されております。 ○議長(平良秀之君) 市民保健部長、野底由紀子さん。 ◎市民保健部長(野底由紀子君) 新垣重雄議員の1項目め、自衛隊配備問題についての2点目、環境アセス抜きで着工する国の方針に、市長からの異論はないかについてお答えいたします。 昨年10月1日に、沖縄県環境影響評価条例及び同施行規則の一部が改正施行されました。環境アセスが必要な対象に、施行区域20ヘクタール以上の土地の造成を伴う事業が追加されましたが、沖縄県環境影響評価条例には経過措置があり、平成31年3月31日までに工事に着手した場合は適用しないとなっております。 本市としましては、今回の自衛隊駐屯地計画につきましては、沖縄県環境影響評価条例にのっとって進められているものと認識しております。 3点目の、希少動植物の配慮は万全かにつきましては、工事区域内で保全種が発見された場合は、各箇所の改変前に、工事の影響が及ばない生息環境が似た場所に移動、移植を行うこととなっております。 次に、2項目め、戦争マラリア問題について、2点のご質問に順を追ってお答えいたします。 1点目の、補償問題は完了したとする根拠についてお答えいたします。 戦争マラリア補償問題に関しましては、平成元年の沖縄県強制疎開マラリア犠牲者援護会の結成以来、援護会はもとより、地元行政、議会、県議会などが精力的に行動し、平成4年には、県が政府に対して、戦傷病者戦没者遺族等援護法、いわゆる援護法またはそれに準ずる措置をとるよう、正式に要請をいたしました。 平成7年12月、政府与党内に設置された戦後50年問題プロジェクトは、戦争マラリア問題の解決策として、基金造成による慰謝事業の実施を決定し、さらに同年12月には1億円が追加され、総額3億円の慰謝事業が平成8年度、国庫予算として正式に決定されております。以降、平成9年の八重山戦争マラリア犠牲者慰霊の碑の建立、平成11年の八重山平和祈念館の落成など、ハード、ソフト両面において、慰謝事業が実施されました。 また、援護会に関しましては、平成8年の総会において、慰謝事業の受け入れを正式決定するとともに、平成11年の平和祈念館の開館を機に解散をされております。本市といたしましては、慰謝事業の決定並びに実施及び沖縄戦強制疎開マラリア犠牲者援護会の解散をもって、補償問題につきましては完了しているものと認識しております。 次に、2点目の、旧日本軍のマラリア禍に至った施策や方針に対する市長の感想を問うについてお答えいたします。 戦時下という非常事態の中とはいえ、国あるいは当時の日本軍がとった行動により、八重山地域の一般住民3,600名余のとうとい命が犠牲となりましたことは、痛恨の極みであり、犠牲者並びにご遺族が体験された艱難辛苦は、私たちの想像を絶するものであったと思います。 本市といたしましては、お亡くなりになられました犠牲者のみたまに対しまして、改めて哀悼の意を表しますとともに、二度とあのような悲劇が繰り返されることがないよう、平和行政の推進により一層、努力してまいることをお誓いし、所感といたします。 ○議長(平良秀之君) 水道部長、前濵猛志君。 ◎水道部長(前濵猛志君) 新垣議員の1項目めの3点目、希少動植物や水問題についての配慮は万全かの後段部分、水問題についての配慮は万全かについてお答えいたします。 本市では、石垣市民に、安全・安心で良質な水道水を安定的に提供できるように、水道法に基づき水質検査業務を行っております。 内容といたしましては、給水に関しまして、1日1回以上行う検査、おおむね1カ月に1回以上行う検査、おおむね3カ月に1回以上行う検査がございます。また、水道原水に関しましては、おおむね1年に1回以上行う検査がございます。今後とも、関係法令等に従い、水質検査業務を実施してまいります。 以上でございます。 ○議長(平良秀之君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) おはようございます。戦争マラリア問題の3点目、学校現場での戦争マラリア問題は、どのように教育されているかについてお答えいたします。 石垣市の小中学校では、毎年6月を平和月間として、平和教育の取り組みが行われています。指導内容については、各学校の平和教育担当教諭を中心に検討され、実施をされています。 また、慰霊の日の前後には、全校で平和集会等を行っております。戦争を二度と起こしてはならないという強い思いを、新しい時代を担う子どもたちに伝えるため、積極的に取り組んでおります。 その中で、主に小学校が行っているのが、八重山平和祈念館の見学であります。戦争マラリアの実相を写真や資料等で見たり、学芸員の方々に説明していただいたり、祈念館のワークシートを活用したりして、八重山の戦争や戦争マラリアについて学んでおります。 また、ある小学校では、戦争マラリアに詳しい地域の方に、戦争マラリア犠牲者慰霊の碑で講話をしていただき、その当時のことを話してもらっている学校もございます。 平和祈念館や八重山戦争マラリア犠牲者慰霊の碑見学は、戦争を知らない若い先生方の平和学習として、また島外から転勤してくる新規採用教員の校外研修としても取り組まれており、戦争マラリアについて見識を深めるよい機会となっていると思います。 ○議長(平良秀之君) 当局の答弁は終わりました。引き続き、新垣重雄君の再質問を許します。新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) それでは、自席から質問をさせていただきます。 まず、自衛隊配備問題でのこの問題、市民へどの程度周知されているのかということでありますけども、普通、私がお聞きしたいのは、事業者側からの広報の努力、周知のための努力、それから受け入れ表明された、市長のもとの石垣市役所としては、これについてどの程度の努力をしておられるのか。私は、両方ともまだまだ足りていない、この前の住民投票のために署名をした中で、この問題がどういう問題であるかについて、まだ把握していない人がたくさんいらっしゃるというのが、私の実感だし、私の周囲から聞こえたことであります。 それから、一線を引きますと、住民団体としては啓発あるいは反対運動、これで、いろいろと議論を展開しておりますけども、このほうはなかなか頑張っているんじゃないかと、自分のところに対しては、自分の側に対しては評価、甘いんじゃないかと言われるかもしれませんけども、支援を引きたいのは事業者、そして市役所、これについては、石垣市の体制としては、当然、これは仕事として、自分の本来の職務としてこれについて職務を遂行しておられるけども、一方の側の住民の側は、まさに自分たちの余暇あるいは余暇がないところでも、仕事を押してでも、そういう努力をしておられる方がたくさんいるという、トータルで石垣市民全体を考えたときに、やはり私は温度差があると、特に、国の、これについての努力は非常に足りないと、実感から申し上げますと、情報が出てこない、適切に出てこない、そして集会では常に彼らがマイクを握って、聞きたいことについて十分聞こえてこない、これはこの前の4地区の皆さんからも意見が出ていると思いますけども、そういう、不完全燃焼といいますか、そういう不満がたくさんあるんですけども、私はそれについても、改めて、今、回答ありましたように、説明会や討論会、意見交換会あるいはホームページでの問題、マスコミ報道、情報公開、いろいろ言われましたけども、それを全て了解したとしても、まだまだこの問題の周知度は足りていない。ですから、まだまだ掘り起こせばこの問題についてはいろいろな議論ができてくる可能性があると、こういうふうに思っておりますけども、市長の見解をお伺いします。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) お答えいたします。 市民への周知についてということでございますが、冒頭の答弁と重複するかもしれませんが、これまで3年以上にわたり、防衛省主催による説明会、本市主催による公開討論会等、また議会での議論なども含めまして、一定の市民への周知はされているものと理解しております。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) 言葉尻を捉えるようですけども、一定の理解と言われましたけど、一定の理解というのが、私はやっぱり腑に落ちないんですね。やはり、この間を通して議論されたことの問題が進化していかないという、そういう感想、それから、もう一つ、重要問題といえば、私は戦後最大の問題あるいは、戦前はわかりませんけども、戦後最大の問題として今まで言われてきた石垣新空港問題、これはかなりの年数、30年近くですか、されたと思うんですよね。これと比べて、この自衛隊問題が本当に政府の予定どおり着々と進行していくことに対する違和感、それを感じるんです。そういう意味では、まだまだしっかりこの問題については、特に、今度の住民投票で動いてくれた若者たちが、この島の将来、50年後、100年後を展望するぐらいの大きな問題だと思うんですけども、その問題の割には、私は非常にこの問題の周知がされていない、徹底していないという問題を指摘しておきたいと思いますけど、これは議論が分かれるところですけども、ぜひ、要望として、本当にこの問題が市民にどれぐらい周知しているかというのを、もしよかったら、アンケート調査でもして、この問題についての本質的なことを、皆さん、ご存じですかという問いかけでアンケート調査をしていただけないかなと要望にとめておきたいと思います。 2点目は、環境アセス抜きで着工する方針、けさの新聞に私は非常に期待をしておりますけども、きのうの井上議員からの質問に対して、こういうコメントが新聞で出ております。 例えば、カンムリワシの話ですが、「カンムリワシの営巣は、現時点で確認されていないと報告を受けているので、作業をとめる必要はないと思っている」、この後です。「ただ、悪影響が出る場合は、一旦工事をとめて議論することは必要、場面場面で対処したい」というふうに、市長がコメントしておられます。そのとおりだと思うんですが、私は一抹の、一抹のというか、一条の光を見た覚えがするんですが、今、営巣の話がいろいろ問題になっています。もうほとんど営巣の時期は過ぎたと言われているように聞いておりますけども、前の新石垣空港を建設するときの徹底した環境アセス、特にそういった中で、手元にありますけども、カラ岳周辺における猛禽類の生息状況と新石垣空港の建設、供用開始に伴う影響について、これはWWFジャパン、自然保護官の前川さんからのレポートですが、これを見ますと、今の防衛省の現況調査とは比べものにならないほどの綿密な調査をしておられる。これに、私は、その、もちろん専門家でもありませんけれども、非常に衝撃的なことは、3月の末日にカンムリワシが生殖行為をしているということが確認されているというのが、そこの中であります。報道されておりますけども、それから、もう一つは、営巣時期については、3月末で切るというということは、もちろんなくて、これからも営巣の可能性は大いにあると、こういうことを伺ったときに、いよいよこれからその予定地周辺での調査は必要になるのじゃないかなと。 例えば、セマルハコガメとか、そういう小動物の場合は、区域内でこれが見つかった場合は、これを移動するという方法はあると思うんですけども、カンムリワシのように、絶滅危惧種のこのⅠA類に分類されているカンムリワシの場合は、遠くから飛んでくる可能性だってあるわけですし、また餌場として見ている可能性もあるわけですね。いずれにしても、この広大な面積の中で、どこからどこまでと区切ることは非常に難しいと思いますけども、こういう問題に関してもう少しきめ細かくこの調査をしていく必要があるんじゃないかと。 私はかねがね調査の仕方にも疑問を持っておりますけども、よく鳥瞰をして物を見るという、鳥の目で現実を見ていくということがよく言われますけども、鳥の目で見ると、我々人間のやっていることがこのように見えますよという、高いところから物を見るとよく見えるという表現をされるんですけども、鳥の耳で聞いた場合、我々が聞いて何ホーン何ホーンといって、工事のための騒音が出るときに、これは我々聞いて耐えられる、耐えられないと思うんですけども、この猛禽類あるいは鳥類の耳というのは、我々より能力が劣るか、あるいはすぐれているかといったら、私はすぐれていると思うんですが、微妙な音にも非常に反応するような、彼らの目となり耳となって、この工事を見た場合に、果たしてこのままでいいのかどうなのかという問題意識を持っております。回答をよろしくお願いします。             〔(回答、回答はできないよ、答弁は……)という仲間 均議員〕
    ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午前10時30分                               再 開 午前10時30分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) 回答じゃなくて答弁です。お願いします。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午前10時30分                               再 開 午前10時31分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) お答えいたします。 きのうまでの一般質問の中でもお話をさせていただきましたけども、カンムリワシの営巣については、現時点で確認をされていないということでございます。 答弁の中でもお話をしましたように、例えば、営巣が確認された場合、どのような影響があるのか、そういったこともしっかりと考えて、全体工事の中での一部中止を求めたりと、そういうような可能性はあると私は思っております。 赤土流出等についても、これは県の条例等、さまざまな規約がありますので、それに沿った形で進めていくものだというふうに思いますし、またそれを、基準を超えるような形で赤土の流出等が出てきた場合には、それを是正するような、是正を求めていくという考えはございますし、それが、措置ができるまでの間は工事を中止するという、これを求めるのは当然のことだというふうに思っております。 ただ、今、現状の、駐屯地の工事等については、現行法令にのっとって適正に行われているものというふうに思っておりますので、仮にそれの違反等が見つかった場合には、それの改善を求めるのは、市長としての当然の仕事というふうに思っております。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) 今、確認いたしましたように、問題が出てきたときには、それは話し合いをし、とめるべきはとめるというお言葉をいただきましたが、この問題については、まだいろいろあります。水問題にしても、例えば、赤土の問題もありますけど、これは後で申し上げますけれども、いずれにしても、この環境アセスに対して、本来、環境アセス法というのは、広大な地域に影響を与えるような、大きな、そういう、公共工事の場合には、環境アセスをしなきゃいけないというのが原点なはずなんですよ。ですから、今回の問題については、よく言われております、環境アセス逃れという問題から言うと、なぜこのように着工を急ぐのかという一般市民の考えは非常に正当だと思うんですよね。こういう議論の中で、今、市長のお言葉返すようですけども、問題が出てきたら対応するという、そういう、一歩おくれた対応じゃなくて、環境アセスというのは、事前に、1年や2年かけてしっかりと、この問題がどのような影響を与えるかということに関して、この問題が議論されていると思うんですけども。 例えば、私は、一連のこの環境アセスの問題で一番大きな問題は、もちろん、今言うように、希少動植物の問題もありますけども、一番の大きな問題は、私は水問題だと思っているんですね。非常に大きな水問題が横たわっているのじゃないかと思います。 昨年の9月1日に、琉球大学の渡久山 章名誉教授、それから沖縄大学の名誉教授の桜井国俊さん、両方とも権威者であります。それに加えて、地元でも水の専門がいらっしゃるんですね。これは、元八重山高校の教師をしておられました東田盛善さん、この方は専門が南西諸島の天然水の起源及び水質形成に関する地球科学的研究というところで博士論文を富山大学からとられております、非常に著名な研究家です。 こういう市民がまとまって、この前、提言をしています。名前は、東田さんの名前はありませんけど、琉球大学の渡久山先生と沖縄大学の桜井先生、この2人の名前で9月1日に出された提言があります。これは非常に重要なことで、ちょっと読ませていただきます。 「昨年8月31日並びに本日9月1日、陸上自衛隊の部隊配置が計画されている平得大俣地区を起点に、漂流水、地下水がともに流加する宮良川水系の地形、地質、水門研究について、実地調査をする機会を持ちました。その調査結果と専門性に基づく所見と提言を以下に述べさせていただきます」と。 所見があります、非常に重要です。「石垣島の中央部にある平得大俣地区には、地質学的に花崗岩から成るゴルフ場、ジュマール地区とその背後に控える於茂登連山があり、その南に展開する石灰岩質の平地、湿地があります。この地区は、石垣島の生成過程をうかがわせる、自然科学的にも、観光資源的にも貴重な地区と言えます。したがって、この地区の土地利用、改変するに当たって、それがもたらす自然科学的、社会科学的影響について、慎重な判断を行うことが不可欠となります」。 こういうふうにして、いろいろ言われていますけど、この方々の心配は、これが、基地ができた後に、これがどのように水質が変化すると、PFOSというこの物質が、それが抽出、検出されていても、なかなかそれに対しての是正がされなかった、米軍基地からの問題がありますけども、これは、米軍基地と自衛隊は違うと言われるかもしれませんけども、私は、基本的にはほとんど同じだと思っています。なぜかというと、我が国の兵器、飛行機類、戦闘機類は全部米国製ですから、同じようなメンテナンスがされると思います。だから、出てくる可能性は非常に大きいと思いますので、いずれにしても、こういう心配があって、これについての重要な提言が専門家2名プラス1名、3名からされておりますけど、市長はこの提言書をごらんになったこと、ありますか。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 提言書の詳細については関知しておりませんけども、先ほど議員が述べられた中で、米軍と自衛隊は一緒だというようなお話、されていました。今回、石垣島への陸上自衛隊は駐屯地の配備計画がございますけども、陸上自衛隊でございます。先ほどおっしゃったような、米国製のジェット機とか、ヘリとか、そういうものが配備されるわけではございませんので、例えば、ジェット燃料が流出したというような事件は起こらないものと認識をしております。 防衛省側の説明等もまた、それ以外の駐屯地の情勢等を見ましても、例えば、車両を洗浄する場合には、もう水のみを使用すると、洗剤等でそれが地下水やまた漂流水として、外に出ることがないように処理をされているというふうに確認もしておりますし、現状、今の段階で陸上自衛隊を配備することによって地下水の汚染、漂流水の汚染というものは、私は起こるものではないというふうに認識をしております。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) これ、非常に参考になるのは、隣の宮古島での自衛隊配備、こういう問題も非常に参考になるかと思います。これについては、後で時間があったら触れていきたいと思いますが。 いずれにしても、今、市長が言われた話については、環境アセスメントというのは、念には念を入れて、あらゆる可能性を考えて事前にチェックするということだと思うんです。ですから、私は、しつこいようですけども、事前評価の対象となる地域、事業については、綿密な、石橋をたたいてもたたいても渡らないぐらいの綿密な調査が必要だと思いますけども、きのうの答弁にもありましたように、この問題が、例えば、防衛省の、施設庁の現況調査あたりがまだ終わってない段階でもうこの問題が進んでいる。この問題について、非常に危惧するところでありますけども、特に水問題、たくさんの問題点が、素人ながら考えられますけども。 まず、先ほど出ております、排水に対する監視体制、それだけじゃなくて、この上水道の問題にも関係しているわけですね。これは、先ほどの渡久山、桜井、両先生の指摘ですけども、この宮良川流域の調査が必要だと、ずっと言っておられますけど、そこの中で、石垣島民の上水道水源となっている、今、ほとんど地下水、これは水道の20%が地下水であるというふうに、これは水道局から出たデータに基づいて分析しておられますけども、上水道の水源となっている、まず、大浜第一水源地、第二水源地、第三水源地があり、またヘギナー堰では、農業用水の取水がなされていると。 日々の暮らしに不可欠な飲み水の安全、そして、育てる作物の食の安全と保障は、島民の暮らしを守る上で、最重要な事柄であるというふうにしております。そして、これは、水門環境を含む環境問題に取り組む上で重要なことは、予防原則を守ることだと、一たび汚染してしまえば、それをもとに戻すのは至難の業だというふうに専門家が言っておられます。環境アセスはそのためのものだと。ですから、私は今の問題をまとめて言えば、非常にこの水問題に関しては、余りにも守りが弱いというふうに認識をしております。 例えば、水質検査は今どのように安全確保されているのか、担当者、ちょっと答弁お願いします。 ○議長(平良秀之君) 水道部長、前濵猛志君。 ◎水道部長(前濵猛志君) 再質問にお答えします。 冒頭でも述べましたように、水質検査は水道法にのっとりまして、水道事業所は定期及び臨時の水質検査を行わなければならないとございます。毎日1回以上行う検査、おおむね1カ月に1回以上行う検査、おおむね3カ月に1回以上行う検査及び臨時に行う検査がございます。こういう類いの検査をもちまして、安全性を確保していると認識しております。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) 先ほどから法律にのっとって仕事をしておられるということを強調しておられますけども、一旦、もし、水質が急激に変化した場合、これは実は、先ほど申し上げました、東田先生の話によれば、水質検査は数値としてすぐ検出できると言っておられますけども、すぐというか、以前に基礎調査した段階で、それはどの場所とは、今ちょっと言うのははばかられますけども、これについて、水道法上は、もし水質検査でこれがストップした場合、例えば、問題が出た場合、どのような対処をするように書かれているんですか。 ○議長(平良秀之君) 水道部長、前濵猛志君。 ◎水道部長(前濵猛志君) 再質問にお答えします。 水質に異常が発生した場合の対応策でございますが、水質の異常は定期検査、臨時検査及び水質自動測定器の結果に基づいて判断しております。もし、水質基準に満足しない場合は、給水の停止等、適切な措置を講じてまいります。 また、水源、取水または導水の過程にある水道原水に変化がある場合は、直ちに取水を停止して水質検査を行うとともに、状況によっては給水を停止いたします。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) そうすると、事例を普通に考えてみますと、その水質検査に異常がわかるまでは、汚染された水を飲む可能性があるということですよね。いずれにしても、量的には問題あると思いますけど、可能性としては、今のような状態では汚染された水を市民が飲む可能性があるということですよね。どうですか。 ○議長(平良秀之君) 水道部長、前濵猛志君。 ◎水道部長(前濵猛志君) 再質問にお答えします。 確かに、これ、時間差というものがございますので、多少、そういうことはあるかとは思います。 以上です。             〔何事かいう者あり〕             〔(何を答えてる)という者あり〕             〔(大変だ、こうなると)という者あり〕 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。             〔(こんな答弁の仕方があるか)という者あり〕 ◎市長(中山義隆君) お答えいたします。 先ほど水道部長が申し上げましたのは、チェックした段階で気づいたときに、例えば、水をとめた、それまでの間に既に流れている水もあるという意味合いでタイムラグの話をしたとは思いますけども、そもそも論の話にちょっと戻させていただきたいと思うんですけれども、新垣議員は先ほどから自衛隊の駐屯地の話で水問題ということをおっしゃっておりますが、それは自衛隊駐屯地ができて、そこから水を汚染する物質が流れるという前提で、今、議論をしているというふうに思うんですが、そういった事例が今、自衛隊の問題で、自衛隊の駐屯地なりで、そういった事例があるのか、全国的にですね、そういったものが、根拠があってお話をしていればいいと思うんですが、まずは、カンムリワシについては、つくっているかもしれないからとめとけと、自衛隊の駐屯地ができると水が汚染するかもしれんからとめとけという話をしていますが、そういった事例があるのかどうかをまず教えていただいて、それから議論を始めていただければなというふうに思っております。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) 今、重要な発言があったと思います。要するに、そういう心配しちゃいけないということですか。事例があれば対応するけども、事例がない場合には心配しちゃいかんということですか。私は大いに心配していいと思っています。ご意見を。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 自衛隊は我が国の国防、安全保障の中で、国民の生命、財産、そしてまた、領土・領海を守っている組織であります。で、国の機関でありますので、当然に日本の国の法令を遵守する立場にあるというふうに思っておりますし、自衛隊だろうが、ほかの民間企業であろうが、その場所で汚染物質等を垂れ流すようなことがあれば、行政としてはしっかりととめさせると。なおかつ、自衛隊に関しては、そういうことが一切ないように申し入れることは当然のことだと思っておりますが、それを守るのは防衛省の仕事でありますし、また、その水を供給するのは石垣市の仕事でありますから、それぞれの立場でしっかりと責任を持って取り組んでいくべきだというふうに思っております。 水の地下水のお話をされました。当然に水が浸透して実際に取水できるところまでは、場合によっては何年かかかる場合もあるでしょうし、時間がかかる場合もあります。本当の汚染のされたものが流れて、それが市民の口に入るまで何年もかかるという場合もあるかもしれませんけども、ただ、その議員がおっしゃっている自衛隊の駐屯地が、その汚染物質を流す場所だというような形で水の調査をしろというお話に関しては、私は非常に疑問を持つわけであります。 それをおっしゃるのであれば、宮良川水系の各地に広大な農地がありまして、そこでは農薬等も使っております。そういうことに対しては一切述べずに、限られた場所の自衛隊の駐屯地に関して汚染するというような話をするのは、私は筋が違うのではないかなあというふうに思っております。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) これは市長のいつもの論理展開になりそうでありますけども、私はそれには乗らないつもりでおります。要するに水問題に関しては、ナーバスであればあるほどいいというふうに私は思っているんですよ。 例えば、今、自衛隊はこういうことはないだろうと言われましたけども、自衛隊はいろいろなところで誤射をしたり、あるいは操縦不能で戦闘機が墜落したりしていますでしょう。一番大きな問題は、あるはずがない事故が起こった、あの原発ですよ。あれは想定されていましたか。想定されていないわけで、ずっと我々国民はそれを信じてきたけども、今、大変な、この前、8周年ですか、こんな問題を起こしたのは何かというと今の議論ですよ、だから。なぜ、そういうことに対して、私が心配することに対して心配されないんですか、市長。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 例えば、私が新垣議員の立場とした場合には、石垣の防衛省の計画を聞くと、こうこうこういう物質を持ってくると、こうこうこういう燃料を持ってくるというお話があるけれども、その燃料は、もしそのタンクが壊れて流出した場合には、生命、住民の飲み水、命を守る飲み水に影響はないのかというような質問がされるのであれば、それは調査なり返答なりをすることができますけれども、そういった事例を出さずに水に影響はないのかとだけ言われても、そこはお答えすることはできないということでございます。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) ここはそれなりに考えているんですよ。要するに宮良川水域のそういう上流を含めての調査というのは、例えば少なくとも今度の計画の中には、当然、市民の生命・財産を守られる立場の市長からすれば、進んで環境影響の調査をしてほしいと言ってもらうのが、私は筋じゃないかと思っているんですよ。 それで、一般市民の中で、例えば川満哲生さんとか嶺井さんとか、あるいは先ほどの先生方、皆さんも含めて非常に心配しておられることがあるんですよ。これは硫酸態窒素という、それによる汚染、これは実は今、先ほどおっしゃいましたように農場からの肥料、あるいは殺虫剤やそういうもの。それから畜産の排水などにも由来することがあるという調査があります。 例えば、白保の轟川流域の湧水、これはこの数値が1リッター当たり6ミリ以下、市街地の井戸でも8ミリ以下。大浜の第2地下水源、これで2001年の2月の測定ですけども、これは4.38です。非常に大きいと思うんです。これは先ほど言われたように、農業関係からの汚染だと思われます。             〔何事かいう者あり〕 まずいですか、2001年で。それから、今一番大事なことは、この大浜第2水源池で2016年の6月に、3.48に下がっている。これは沖縄県の環境科学センターでの測定値です。なぜかと言いますと、そこの上流に広大な畜産基地があったそうです。その畜産基地がそれを廃止した後で調べましたら、これが、以前が4.38ミリグラム、リッター当たりですけども、3.48という数値に下がっていると。これは研究所内でも大変大きな話題になったそうです。0.9という数値が下がったこと事態は、恐らくその畜産基地が汚染物質がそれを、今言うように硫酸態の窒素による汚染が減ったのであろうというふうな研究成果が出ているわけですけども、今言うように、宮良川をさかのぼっていけば、今の平得大俣地区の水源池も大きな問題になるという前提でお話をしておるんです。これは単なる想定ではないです。調査による意見を私は言っております。それに対する市長の見解をいただきます。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 今のお話は、調査研究の数字ではありますけども、その成果として畜産基地があったということで、原因は突きとめられているわけ、まあ、まあ、それが実際の原因かどうかわかりませんけども、ほかの農薬の使用量が減ったから総体的に減ったかもしれませんけども、それを一つの過程の案として出しているとは思うんですが、自衛隊の駐屯地からの排水に関しては、法律の基準に合致したものしか排水しないと言っているわけですよ。法律の基準以上のものを出すということはありませんから、そうなるとそこから出てくる排水に関して、それが汚染物質を含んでいるとかいうことはないと、まあ、法律の規定範囲以内ですから完全にパーフェクトにゼロということではないかもしれませんけども、その法律の基準に十分合致して、通常の法律よりもさらに厳しい基準で判定して、それを排水すると。 実際にほかの駐屯地の排水に関しましては、それを何度も何度もろ過、浄化等をして一切そういう法律の基準にオーバーするようなものが流れないように、何度も何度も厳重にチェックしながら排水しているというふうに、私も報告を受けておりますし、そういうふうに資料も見させていただきましたので、基本的に自衛隊の駐屯地からは排水に関しては、汚染物質、危険物質は出て行きませんので、危険物質、汚染物質が出ない場所から流れる水に関して、どれだけ水脈を調べようが水路を調べようが、そこは、汚染をすることはないというふうに認識しております。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) 市長ね、もう少し論理的な話を進めましょうよ。             〔何事かいう者あり〕 いや、いや外野は黙っていなさい。 ○議長(平良秀之君) 質問を続けてください。私語は慎んでください。 ◆14番(新垣重雄君) いいですか、なぜ市長はこんなに物わかりがいいんでしょうか。私はよく「サンデーモーニング」というテレビを見ておるんですけど、非常になかなかいい質問を、いい材料を与えてくれるんですけど、盛んに言われることは、日本という国は余りにもアメリカに対してものが言えない。物わかりがいいと、こういう表現をされます。 米国から我が国の政府、我が国政府から防衛施設庁、防衛施設庁から石垣市の市長に対するメッセージが届いているんですか。こういうことに対して、非常に私は市長の立場として、何度も言いますけども、保守も革新ない石垣市民の5万余の人間の生命・財産について、大変な責任を持っておられる立場から言えば、物わかりがよ過ぎると思いますよ、もう少し客観的に。全ての市民とはもちろん私は言いませんけど、大半の人が心配している問題に対して、なぜ共感できないんですか、水問題に関して。 この問題だけでも、例えば宮良川の水系調査、そして、もう一つは地下水がどうなっているかというのは、表層水が流れるのが目視してわかるわけですよ。しかし、地下水は潜って中に入って見るわけにはいかんわけですよ。研究者の研究に待とうじゃないですか。それを防衛施設庁に提言できませんか。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 地下水の流れについては、その水脈等を計った中で、今現在、石垣市はその地下水を取水しているわけでございます。 議員が先ほどからおっしゃっているように、平得大俣の今、駐屯地予定地からどのように水が伝わって流れているのか、そういうことを調査するというのであれば、それこそ色つきの水を流して、何年間もかけて実際にその色の水が出てくるかどうかを確認するとか、そういう作業をしないといけないと思いますけども、実際に、今、現状で我々は取水している水を飲料水として使っておりますし、それがどこの全体的にどこから流れてきているかというのは、学術的な調査の中でもある程度、水脈等は予想する中で取水する場所を決めて井戸を掘っているわけでありますから、それは論理的には水脈の流れは大体わかっているというふうに思います。 何度も申し上げますけども、水脈の流れがわかった、また調査をしたとしても、そもそもの自衛隊の駐屯地から汚染物質が流さないわけですから、それで地下水が汚染するという話が、私はどうも理解できません。 そこに汚染物質があって、仮に何かがあったときに、汚染物質が流れる可能性があるということであれば、それに対する対応というのは必要だと思いますが、現状に通常に活動していく中においては、汚染物質や危険物質は流さない。もちろんそういったのはその基準の中でしっかりと出さないというような対処をしているわけですから、そこから汚染された水が流れることはないわけですから、石垣島の水が汚染されることはないというのが私の認識です。 ○議長(平良秀之君) 答弁を続けてください。 ◎市長(中山義隆君) それと、私が石垣市の市長という立場で仕事をしておりますが、アメリカのことに気を使って仕事をしているわけではありませんので。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) なぜこう議論がかみ合わないんでしょうかね。先ほどから言っているけど、要するに自衛隊施設は完全無欠ですか。例えば、自衛隊も事故を起こしている、いろいろな人為的なミス、いろいろあります。 そして、それと同じようにこれだけ神話とまで言われた原発が、これだけ禍根を残していまだかつてないような未曾有な日本国民全てが反省をしなければいけないような問題が起こっているという事実を目の当たりにして、我々は頭に入っているわけです。 だから、石橋はたたいても渡らないぐらいのナーバスなそういう対応が必要ではないかと私は言っているんですよ。これについては議論をする必要はありません、もう。 それと、石垣の水は無尽蔵ですか。今、お聞きしたいのは幾らでも水はあるという状況でしょうか。自衛隊の基地ができる間、どれくらいの日量、どれくらいの水を供給予定ですか。 ○議長(平良秀之君) 水道部長、前濵猛志君。 ◎水道部長(前濵猛志君) 再質問にお答えします。 沖縄防衛局によりますと、1日310立方メートル必要との回答を得ております。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) そうすると、私なりに理解すると310トンということですか。そうですね、1立方は1トンですよね。はい、わかりました。 それで十分これに対応できますか。 ○議長(平良秀之君) 水道部長、前濵猛志君。 ◎水道部長(前濵猛志君) 再質問にお答えいたします。 石垣市のほうでは、約日3万トンほど水量原水を取ります。そのうちの約7,000トンほどが地下水に頼っているわけですが、日常、大体2万4,000トン石垣市は消費しております。ということですので、まだ少し余裕はございます。 ただ、渇水とかそういう異常事態になった場合には、一時的にちょっと足りなくなるという可能性はございます。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) 素人考えでも万全な未曾有の水があるとは、私は考えられないと思います。いろいろゴルフ場も出てくる可能性もありますし、あるいはホテルがいろいろできます。そういうことを考えると、水の質の問題も重要ですけども、量の問題も重要じゃないかというふうに思います。まあ、これについては、次回に回して、今回これについては。 最後にお聞きしたいのは、今申し上げました問題の中でお願いがあるんですが、平得大俣地区を起点とする宮良川水系の地質、水文調査についての実地調査の要望を出したいんですが、そういった予定はありますか、可能性はありますか。 ○議長(平良秀之君) 水道部長、前濵猛志君。 ◎水道部長(前濵猛志君) 再質問にお答えします。 水量といたしましては平得大俣地点を起点とする宮良川水系水質、水文環境についての実施調査の計画は現在のところございません。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 先ほど実施調査はないという話はそれでいいんですけど、水の問題をちょっと心配をされて、量とはという部分の心配をされていたと思うんですけども、自衛隊の予定では310トン利用ということでございます。 自衛隊を配備する際に、防衛省側のほかの駐屯地も含めて自衛隊が配備されている地域はそうですけども、自衛隊が来ることによって市民生活に支障を来すようなことがある分に関しては、それはしっかりと対応をするというのが、国の姿勢であります。当然に水310トンを供給することによって、市民生活に水が足りなくなるというような状況になるのであれば、今回の答弁でもありましたように、配水管とか導水管とか含めての設置については、防衛省側が予算をつけて対応するということでございますし、それで水が足りなくなるということであれば、今、石垣市のほうで計画しておりました白水の原水池5基をつくる予定だったんですが、1基しかつくられておりません。それに加えて2基目、3基目の原水調整池をつくる際の予算等は防衛予算に要求してつくれるものだというふうに思っております。 自衛隊が来ることによって、市民の水が足りなくなるという事態には、渇水時期を除けばないというふうに考えております。ちなみに石垣市は現在、竹富島に給水をしております。日量500トンであります。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) 先ほどの質問は、水道部長には重すぎる問題だったと思いますけども、ぜひ市の全体の問題として市長にお答えいただきたかったんですけども、何度も専門家から言われております平得大俣地区を起点とする宮良川水系の地質、水文調査、環境調査についてお願いをしておきたいと思います。なかなか議論が深まりませんね。 それでは、もう少し市長にお聞きしたい点があります。この自衛隊の問題、これは国の防衛に関する専管事項として、最初から市長が。             〔何事かいう者あり〕 専管事項も間違いではありません。学問的には専管事項と言います。論点整理をしていく上で、国防事務の中にはいわゆる兵器を使って自衛隊のように、物理的に力で国を守るという方法もありますけども、話し合いで平和に外交を通じて、それをやるという手法もあるわけです。 平和外交という手段があります。物理的な戦力だけで国防に資するものではないはずだと私は考えますけども、市長の所見を伺います。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 平和外交という言葉があります。私の認識では平和外交というのは、例えば人的交流とか文化交流とかそういうものを通じて行う外交のことだというふうに認識をしております。 外交をする場合、国と国との交渉事であります。そうなると、それぞれの国の力というものがその交渉に影響を及ぼすものだというふうに思っております。場合によっては軍事力であったり、場合によっては経済力であったり、場合によってはその他ほかの諸国との安全保障なりの提携を結んでいる国の数の多さとか、そういうものにかかわってくると思います。 外交はただ単純に国と国だけの交渉では何もバックグラウンド、前提がなくて、後ろ盾がなくて議論して話し合いができるものではないというふうに認識しておりますし、それぞれの国の事情がありますので、軍事力も含めて、防衛力も含めて、経済力も含めてそれらの力のバランスをその外交の中でとっていくというのが外交だというふうに認識しております。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) 沖縄の人間は、非常に言葉遊びが上手のようで、いわゆる抑止力というものをユクシリョクという人がいます。これは、本当の力じゃないという言い方です。そういう言い方もされるぐらい、私はむしろ逆に国防という概念の中には、例えば、今、外務省が中心になってやっております外交関係、これの総元締めは国連でしょう。国連は武力で話をするところじゃないわけです。まさに外交によって世界平和を守ろうとする人間の優れた英知だと思いますけども、こういう問題を考えたときに、国防というのは自衛隊だけが専管事項としてこれをやるのじゃなくて、市民も市長も一緒になって平和善隣外交も可能だと思いますし、そういった方向であるべきと、もう少し着目していただきたいと。 例えば、石垣市が宣言しております「石垣市非核平和都市宣言」、あるいは「石垣市核廃絶平和都市宣言」、さらには「石垣市平和港湾宣言」、また先日行われました世界平和の鐘の設置30周年事業、そういった問題も国防に関する事務として、私は今の物理的な戦力もそれはゼロということじゃなくて、むしろ防衛省がやるよりは、それ以外の警察権力でそれをできる部分はないかと、いろいろ模索しておりますけれども、そういう意味から言えば、私は国防は国の専管事項じゃないと、国と地方自治体対等で協働しながら、もちろん外務省も含めてやるべきだと考えております。 これについては、当然、学者もそうだという人がたくさんおりますので、この専管事項の問題については、次の機会でお話をしたいと思っております。もう少しできるんですか。 ○議長(平良秀之君) あります。どうぞ。 ◆14番(新垣重雄君) それでは、いろいろ次の論点にも行きたいんですが、時間の関係上、いつも申しわけありませんけども。 戦争マラリアについて、これは今の事態を引き起こし、我々が石垣市に自衛隊来てもらいたくないという起点には、戦前70年前の八重山の戦争マラリアという問題があったという点で私は基本的には反対をしていたわけですけども。 完了したとする根拠を言われておりますけども、私が気になるのは、第二次世界大戦下で沖縄本島で大変な被害がありました。たくさんの方が亡くなりました。兵士以外にも軍属扱いで補償が行われておりますけども、八重山の戦争マラリアに対しては、例外なく補償が行われていない。なぜかと常に疑問に思っていますけども、どなたかお答えいただけますか。 ○議長(平良秀之君) 市民保健部長、野底由紀子さん。 ◎市民保健部長(野底由紀子君) 新垣重雄議員の再質問にお答えいたします。 本島と八重山における戦後処理のあり方の相違に対しての質問かと思いますけれども、国家補償の内容につきましては、戦傷病者戦没者遺族等援護法、いわゆる援護法などが我が国の戦死等補償法制に関する高度な解釈に基づく国の判断によるものであり、その詳細については、現時点、関連の資料等もなく正確にお答えすることはできません。 なお、八重山における戦争マラリア問題の解決策としまして、慰藉事業が決定されたことに関しましては、八重山戦争マラリア遺族会の現名誉会長であられます篠原武夫氏が平成元年に沖縄戦強制疎開マラリア犠牲者援護会をつくられ、会長として活動を続けられてこられました。篠原武夫氏は慰藉事業が決定した後の平成8年4月12日の沖縄タイムス紙に寄せた手記の中で、「国家責任の非常に見えにくい解決内容には不満はありますけれども、多くの組織や県民・国民が全力でこの問題の解決に取り組んだ結果、実現した慰藉事業ですから、温かいご支援に感謝申し上げ、この事業を援護会として受け入れることにいたしました」と記されております。 国の決定に不満を感じながらも援護会の総意として、慰藉事業の受け入れを決議されたことがわかります。篠原氏はさらに、今後、我々のなすべき課題は悲惨な戦争マラリアの惨状や体験を風化させることなく、あわせて平和の尊さをどのようにして引き継ぐかということである。慰霊碑や八重山平和記念館等が八重山の平和学習に大きく貢献することを確信しているとも述べられており、慰藉事業の実現により八重山最大の戦後処理問題が終了したとのご認識を示されております。 このようなことから、本市といたしましても篠原名誉会長を初め、遺族会の方々に寄り添い、連携をしながら今後も戦争のない平和な社会の実現に向けた取り組みに取り組んでまいりたいと考えています。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) お答えいたします。 沖縄本島との八重山の戦争マリアとの差ということで、なぜこのような状況になっているかというようなお話でございましたが、先ほど部長のほうからもありましたように、篠原武夫先生の著書とか、その他資料等を確認している中においては、沖縄本島においては、戦後すぐにそういった死亡者を含めての遺族も含めての保護に対する政策等が動き出しているということでございます。 しかしながら、その後、今度、対馬丸の避難等で犠牲になられた皆様もいらっしゃいますけども、対馬丸に関しましては、戦後数年たって恐らく28年だったと思うんですが、そのころにそれに対する対応が動き始めたという中でございまして、石垣の八重山のほうに関しては、平成元年に対策のための組織が立ち上がったという状況で、戦後すぐ、そしてまた26年、27年、28年とかそういうあたりの場合ですと、当時かかわった人たちが存命していて証言等が得られて、それが国の方法なりの対策に合致するということで対応していただいたというふうに聞いております。 ただ、石垣の場合は、八重山の場合は平成元年というところでございまして、当時の軍にかかわっていた皆さん方がもう既に他界されている方が多くて、そういった証言等、また記録等がなかなか集まらない状況の中で、慰藉事業という形で選択をしたというふうに聞いておりますので、この対応の始める時間のかかったところが違いかというふうに認識しております。 ○議長(平良秀之君) 新垣重雄君。 ◆14番(新垣重雄君) 時間がないので、少し最後に一、二点お伺いしたいと思います。 私はこの戦争マラリアの補償の問題を要するに病死で亡くなったという事実はありますけども、自分でうちにいてかかった病気じゃなくて、軍命によって有病地に出かけて行って、そこで極端な言い方すれば殺されたみたいな感じですよね。だからそういう問題について、やはりもう少し国の補償があってもいいのじゃないかと。 これについては、申し上げれば確かに当時は今までの皆さんが大変な努力をされたことについては間違いなく感謝申し上げたいので、ただ、それで不満が残っているこの状況は、例えば日本の民法によれば、損害賠償というのは基本的には金銭換算されます。これがなぜ3億円だったのかと、これ法的な根拠があるんならいざ知らず、法的な根拠はないんじゃないかと私思っておるんです。ですから、これについては答弁要りませんけども、これを3,600名の命を、例えばつい最近行われた戦争被害の訴訟に比較してみれば、非常にこういう話は言いづらい話ですけども、一人1,000万円の補償を要求しておられる。そういう人たちからすれば、これは360億円に該当するぐらいの大変な人の命ですので、そういうことを頭に置いていただいて、ぜひこの問題について前向きに検討していただければと思います。 以上です。終わります。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(平良秀之君) あとで精査して確認をいたします。 以上で、新垣重雄君の質問は終わりました。10分ほど休憩いたします。                               休 憩 午前11時20分                               再 開 午前11時32分 ○議長(平良秀之君) 再開します。 次の質問に入る前に、先ほどの一般質問での水道部の答弁、追加があるそうですので、それを許します。水道部長、前濵猛志君。 ◎水道部長(前濵猛志君) 先ほど、新垣議員の質問の中で、一部訂正させてください。 後段になりますが、水源での取水とか、導水の過程にある水道原水に変化がある場合には、それと、または着水井、浄水場の中の沈殿池の中で毎朝検査しておりまして、変化がある場合には直ちに取水停止をしまして、臨時の水質検査を行っておりますので、状況によっては給水を停止します。ということでございますので、市民の方に、その家庭に、水が安全でない水が入るということは、飲まれるということはあり得ません。失礼しました。 以上です。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(平良秀之君) それでは、次の質問者、大濱明彦君の質問を許します。大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) 議員の皆さん、こんにちは。本日、2番目の質問者となります。よろしくお願いいたします。 それでは、さきに通告いたしました4点についてお尋ねいたします。 八重山郡には、多数の御嶽──オンがありますけれども、約その半数は本市にあります。御嶽は信仰と祭礼、また、伝統文化継承の場所でもあり、人々の心のよりどころでもあります。また、御嶽は信仰により、神聖な場所だったために、開発から守られ、貴重な植物や巨木が残されておりました。 しかし、十数年前から、御嶽のデイゴがデイゴヒメコバチの被害により枯れるなど、樹木にとって、御嶽も聖域ではなくなりつつあるとの報告もされ始めました。当時は、まだ、デイゴ以外の立ち枯れの原因が判明されてはおらず、そういう状況でありましたけれども、ところが一昨年、東アジアの「伝統の森」文化誌準備委員会の委員長であります、京都大学の李春子氏を初め、樹木医や研究者メンバーが来島し、御嶽の樹木を調査し、宮鳥御嶽、真乙姥御嶽、名蔵御嶽で、キノコの仲間であるシマサルノコシカケの菌糸によって引き起こされる南根腐れ病による枯死した樹木を発見したと発表されました。 国立森林総合研究所の資料によりますと、シマサルノコシカケの菌糸は、根を通じて周辺の樹木にも次々と感染する一方、胞子を飛ばすことにより、離れた樹木にも感染することがあると報告されております。 そこで1点目、文化財の保護について3つお尋ねいたします。 まず1つ、文化財指定の御嶽内における巨木、古木が枯死している問題について。特に宮鳥御嶽については巨木が立ち枯れしており、危険な状態にあるため規制線が引かれておりますけれども、ことし1月には、石垣字会より早急に対策をとるよう陳情されておりますけれども、どのような対応をお考えですか。 2つ目、枯死の大きな要因は、南根腐れ病と言われておりますけれども、現在の実情についてお尋ねいたします。また、本市は文化財指定の御嶽が10カ所ありますけれども、宮鳥御嶽以外の状況はどうなっておりますか。 3つ目、南根腐れ病の対策については、どのような対策をお考えでしょうか。ご答弁をお願いいたします。 昨年の2月に覚えたての平仮名で、「もうお願い。許して。許してください。お願いします。本当にもう同じことはしません」と書き残して、この世を去ったのは東京都目黒区の、たった5歳の女の子でした。 大人社会は、二度と再びの思いで虐待の未然防止をうたったにもかかわらず、それからわずか1年もたたないうちに、ことしの1月24日には、今度は千葉県で小学4年生の女の子が犠牲となってしまいました。 それを受けて、厚生労働省は、2月28日に、保育所や小中学校などに通っていなかったり、乳幼児健診を受けていなかったり、安全確認ができていなかった子どもは、全国で2,936人もいると発表されました。 そこで2点目、児童生徒虐待問題について3つお尋ねいたします。 1つ、本市における児童生徒虐待の実態について。 2つ、児童生徒の虐待対策・対応についてお尋ねいたします。 3つ目は、本県にもかかわりのあった栗原心愛さんの場合は、クレーマーであった父親の執拗な要求に屈した形で、心愛さんの心の響きであるアンケートを渡してしまったところから悲惨な結果となってしまいました。 そこでお尋ねいたします。保育所や学校現場におけるクレームやアンケートへの取り扱いについてご答弁をお願いいたします。 次に3点目。石垣市立運動公園の施設利用についてお尋ねいたします。 1つ、施設の利用について。 2つ目、施設利用の時期についてお尋ねいたします。ご答弁をお願いいたします。 最後ですけれども、自衛隊について2つお尋ねいたします。 1つ、国民保護法に基づく石垣市国民保護計画について。石垣市保護計画に係る避難実施要領策定には、幾つかのパターンを参考にしつつ策定されるということになっておりますけれども、幾つぐらいのパターンを想定していますか。また、それはいつごろ策定される予定でしょうか、お尋ねいたします。 2点目、国の専権事項と石垣市民の安全。市長は、けさの話にも出ておりましたけれども、常々、国防は国の専権事項であるとおっしゃっておりますけれども、市民の安心安全な生活が脅かされる状態が起こった場合、どちらを優先されますか、お尋ねいたします。 以上、質問の趣旨を申し上げ、市長を初め、当局の誠意ある答弁を求めます。 なお、再質問は自席より行います。よろしくお願いします。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午前11時41分                               再 開 午前11時42分 ○議長(平良秀之君) 再開をいたします。大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) 失礼いたしました。先ほどの質問趣旨の中で、「本県」と言ったつもりで文書にも書いてありましたけれども、言葉では「本市」と言ってしまったようです。申しわけありません。訂正いたします。 ○議長(平良秀之君) それでは、大濱明彦君の質問に対する当局の答弁を求めます。教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 大濱議員の1項目め、文化財保護について、そして、2項目め、児童生徒虐待問題の3点目、後段について順を追ってお答えします。 まず1点目の文化財に指定された御嶽で枯死した巨木等への対応についてお答えいたします。 石垣市には、文化財に指定された御嶽が10カ所ございます。このうち、市指定有形民族文化財宮鳥御嶽内において、受精が衰えていたクワノハエノキの巨木については、経過を観察しておりましたが枯死したと判断されます。そのため、枝の落下、倒木による危険性を除去するため、今年度中に伐採を行う予定です。 2点目の南根腐れ病の状況についてお答えいたします。 南根腐れ病は、国内では、1988年に石垣島で初めて確認され、南西諸島と小笠原諸島で発生が確認されています。感染すると、近隣の樹木にも広がることが知られています。 ことし2月、宮鳥御嶽の敷地内において、沖縄県農林水産部の専門職員が現場確認を行いました。その際、クワノハエノキ3本に南根腐れ病の特徴が見られるとの所見をいただいております。宮鳥御嶽以外の文化財指定されている御嶽については、南根腐れ病が確認されたという報告は把握しておりませんが、新川の真乙姥御嶽の樹木については、その可能性が非常に高いと言われています。 3点目の南根腐れ病対策についてお答えいたします。 現時点では、南根腐れ病に適用できる登録農薬はありません。また、現場で適用可能な防除方法は研究中ということであります。また、発病した樹木を治療し、回復させることは困難とされています。 次に、児童生徒虐待に問題について、保育所や学校現場におけるクレーム状況についてお答えいたします。 本市においては、平成31年3月現在、各小中学校及び教育委員会に児童虐待に関する報告はありません。 このたび、千葉県野田市において小学4年生が虐待により死亡した事案に関しては、被害児童が長期間欠席し、虐待を受けている事実を関係機関が把握しているにもかかわらず、適切な対応が十分なされず死亡に至ったものと考えられます。 本市においても、家庭環境及び養育上の問題から、子どもが養護施設等に一時保護されている事案が発生しております。 今後とも、子どもの命を守ることを何よりも最優先とし、学校及び全ての関係機関で連携を強化し、児童虐待防止に向けた取り組みを徹底してまいります。 ○議長(平良秀之君) 福祉部こども未来局長、南風野哲彦君。 ◎福祉部こども未来局長(南風野哲彦君) 大濱議員の2項目め、児童生徒虐待問題について2点のご質問がございます。順を追ってお答えをいたします。 本市の児童虐待の実態といたしましては、石垣市要保護児童相談種別統計におきまして、新規の児童虐待相談は27件となっております。過去の件数といたしましては、平成28年度、11件、平成27年度、43件、平成26年度、15件、平成25年度、21件となっております。 平成29年の児童虐待相談の種別では、約8割がネグレクトで、約1割が身体的虐待となっております。 また、平成29年度虐待相談件数27件のうち、最も多い年齢がゼロ歳の6件で、全体の22.2%を占めております。次いで、1歳の4件、14.8%、4歳、5歳、9歳で、それぞれ3件、11.1%となっており、低年齢児による虐待相談が多い傾向となっております。 児童虐待防止の対策と対応につきましては、石垣市要保護児童対策地域協議会、いわゆる要対協におきまして、虐待リスクの高い家庭の状況把握、支援課題の確認、支援の経過などの進行管理を行い、関係機関がその役割に基づき対応に当たれるよう、こども家庭課が調整機関を担って必要な調整を行っております。 また、児童虐待の未然防止の取り組みといたしまして、市内の小中高全ての学校と保育所、幼稚園の訪問。主任児童連絡委員会や、青少年健全育成関係機関連絡会議、DVにかかわる関係機関担当者会議等を通じて、関係機関との連携を図り、情報収集に努めております。 さらに、平成28年度から、児童虐待の通告を受けました際の児童の安全確認等を行う安全対応確認を1名を配置し、児童虐待の対応体制の強化を図っており、心的虐待が疑われる場合は、沖縄県中央児童相談所八重山分室と迅速に連携をとり、早期に対応を努めているところでございます。 あわせまして、外部専門家として、毎月、沖縄本島からも臨床心理士を招聘をし、本市福祉事務所の家庭児童相談室に家庭児童相談員2名、女性相談員2名を配置するなど、対人援助を行う職員に対しまして、その支援に必要な助言をいただき、相談業務のスキルアップに努めているところでございます。 次に、保育所におけるクレーム状況についてお答えをいたします。 保育所に対するクレームの内容につきましては、園の運営体制や、また、子どもや保護者等に対する対応等が主なものとなっており、児童虐待につながるものは現在のところございません。 保育現場におきまして、児童虐待を疑われる情報等を確認した場合には、児童虐待防止対応マニュアルに沿って関係機関と連携をとり、適正に対応していくこととしております。 以上でございます。 ○議長(平良秀之君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 大濱明彦議員の3項目め、運動公園の施設利用について2点のご質問がございますので、順を追ってお答えいたします。 1点目の施設利用の方法についてお答えいたします。 施設利用については、総合体育館や第2野球場等を利用する場合は総合体育館にて、また、屋内運動場や多目的広場等を利用する場合は屋内運動場にて、陸上競技場、プール、メーン野球場等を利用する場合は陸上競技場にて、それぞれ受け付けをしており、利用券の購入により利用可能となります。 2点目の施設利用時期についてお答えいたします。 施設利用制限については、ロッテ球団のキャンプに引き続き、2月下旬から3月下旬までは大学野球のキャンプ期間中のため、メーン野球場、屋内練習場などが制限されております。 しかしながら、制限期間中においても市民利用を考慮し、大学側とも調整を図り、高校野球大会など、重要な大会には利用させるほか、バッティングゲージは一定の時間には利用できるよう努めているところでございます。 今後とも、できる限り大学側との調整を図り、キャンプ期間中の運用を行ってまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 4項目め、自衛隊配備計画について、順を追ってお答えいたします。 1点目の国民保護計画についてでございますが、本市の国民保護計画は、平成25年3月に策定してあります。本計画は、本市において、武力攻撃事態やテロ等から、市民等の生命、身体及び財産を保護し、市民生活や市民経済への影響が最小となるよう、住民の避難、避難住民等の救援、武力攻撃災害への対処など、国民の保護のための措置を的確かつ迅速に実施することを目的として定めてあります。 ご指摘の避難実施要領パターンの作成については、現在、他市町村の情報を収集するとともに、想定事案が多岐にわたることから、基本となる素案の作成に取りかかっている段階でございます。次年度において、素案策定へ向け取り組んでまいりたいと考えております。 続きまして、2点目、国の専権事項と石垣市民の安全保障についてお答えいたします。 地方自治法において、地方公共団体の役割と国による制度策定等の原則について規定されております。地方自治法第1条の2第1項においては、「地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする。」、また、同条第2項において、「国においては国際社会における国家としての存立にかかわる事務」と、国と地方の役割の原則を規定しております。 同条第2項で規定する国家としての存立にかかわる事務とは、外交、防衛、通貨、司法等を示しており、そのことから、防衛が国の専権事項であると帰結されるものと認識しております。 防衛省によりますと、我が国の領土、領海、領空を守ることは、防衛省、自衛隊の使命であり、石垣島の安全、石垣市民の安全を含め国民の安心安全を守れるよう万全を期すとともに、自然災害を初めとする災害の発生時には、都道府県知事の要請に基づき、人命救助、水防、医療、給水、人員や物資の輸送支援等の救援活動を実施することとしております。 ○議長(平良秀之君) 当局の答弁は終わりました。 引き続き、大濱明彦君の再質問を許します。大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) 答弁、ありがとうございました。 まずは、文化財の御嶽のことについてお尋ねいたします。 今、教育部長のほうから話がありましたけれども、早急に対策をとるということ。それも、3月内ということでよろしいでしょうか。年度内ということでありましたけれども、どういうような処理の仕方を考えていらっしゃいますか。お願いいたします。 ○議長(平良秀之君) 文化財課長、下地 傑君。 ◎文化財課長(下地傑君) 再質問にお答えいたします。 現地での伐採し、玉切りにいたしまして、御嶽の外に撤去いたします。 以上でございます。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) というのは、あの木は大きな木ですよね。どれぐらいありますか。はかってはいませんけども、私の背より多分3倍ぐらいかなあるぐらいの本当に大きな木です。立ち枯れしているので、本当に危険な状況なので、それにすぐ隣接する、みやとり幼稚園には子どもたちもいるわけですから、早急に撤去しようと地域の皆さんが言うのは当然のことだと思いますけども、今の話では、切って、そのものを外に出して、土やなんかできれいにして、表面をきれいにするということになるかなと思うんですけど、先ほどの私の話にもあったように南根腐れ病というのは、根っこから、どんどん隣りの木に広がっていくという報告をされていますので、この根の部分はどのように対処されるのか。 見える部分だけ撤去して、きれいにして、でも、実際には中にどんどんいて、次の木、次の木として、どんどん御嶽の中が侵食されていくという状況にならんかという心配をしているんですけれども、根の部分はどのように対策を考えていらっしゃいますか。 ○議長(平良秀之君) 文化財課長、下地 傑君。 ◎文化財課長(下地傑君) お答えいたします。 根の部分についての除去、撤去は、今のところ考えておりません。と申しますのは、これは本当に細かな根っこまで取り除かないと病原菌が残るだろうというふうに考えられております。 それにつきましても、ほとんど手作業で取り除きまして、あと、薬品でもって──農薬です──それで薫蒸処理しないことには菌は死なないだろうと言われております。 現在、その農薬自体は、まだ登録されている農薬じゃありませんので使えない状況です。それに、膨大な予算がかかると考えられておりますので、現在のところ、危険除去という形で枝や幹の撤去というふうに考えております。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) それと、次の話にもなりますけれども、宮鳥御嶽については、今、課長がおっしゃったように表面を取るしかないと、今、対策もできていないという話になっているようですけれども、宮鳥御嶽以外に文化財に指定されたのは10カ所あると、今、報告がありましたけれども、それ以外にも、文化財指定はされていなくても、地域のよりどころとなっている御嶽が──細かいのは除いて、見えている部分というか、有名なところを含めたら、今、32カ所、石垣島にはあると言われていますけれども、その部分は、指定されていない部分に対しては、対策は適用しようがないという考え方でよろしいですか。 ○議長(平良秀之君) 文化財課長、下地 傑君。 ◎文化財課長(下地傑君) 先ほど申しましたように、膨大な予算がかかることが予想できます。それに、まず行政が指定している文化財に指定しているものを優先的に考えております。 ただ、どの程度の被害が、それぞれで広がっているかということは確認する必要はあると思いますので、専門家を交えながら徐々にそういった確認をしていきたいと考えています。 以上です。
    ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) 言うまでもなく、この御嶽は、この地域の何百年、下手すると何千年も根づいていった人々の心のよりどころでもあるし、先人が残した私たちの財産でもあるわけです。 一つの病気で、それが全部崩されていくということにならないように、当然、予算もかかるだろうし、大変だとは思いますけれども、何とか守っていくという対策を考えていきたいというふうに思っていますけれども、実は、この質問をするために、私もいろいろ調べてみました。 きのうですけれども業者から連絡がありまして、南根腐れ病の対策の話ですけれども、南根腐れ病はダゾメットという薬が効くんだということで、実は、お隣りの台湾では、この薬を使うことによって功を奏していると、とめることができたという報告もされているようですので、先ほど部長の答弁にもあったように、我が国の中では石垣島からスタートして、小笠原とか、鹿児島から上までは行っていないみたいですけども、このところに広域にわたって根腐れ病の被害が広がっているという報告がされていますので、御嶽だけの問題でなくて、やはり石垣市の大事な財産である観光の意味でも、やっぱり自然環境というのは絶対必要だと思うので、何とか、これはとめていきたいと思っていますけども、ちょっと話が変わりましたけど。 今、言ったようにダゾメットをつくっているのが、実は──台湾で、そういう功を奏しているという話をしましたけれど──この薬は日本製なんです。日本の企業が、日本曹達というところですけれども、そこがつくっているようです。 その担当者とも、電話をきのう──実は二、三日前からずっとアポをとっていたんですけど連絡がとれなくて、きのうは連絡があって、その日本曹達という会社でつくっているという確認ができました。これも、ちゃんと認可されているという話も聞いていました。きのうも聞きました。 それと、それの研究をしている人もいるということで教えていただきましたので、ちょっと報告させていただきますが、国立研究開発法人森林研究所というのがあるそうで、そこの佐橋憲生さんという方が専門家として、そこでそういう対応をしているという話をお伺いしました。 ぜひ、その方と連絡、アポをとっていただいて、石垣市の大事な文化財を守っていく対策。膨大な予算がかかるからということで課長はおっしゃっていましたけども、市長、どうでしょうか。このような大事な文化財を、それともう一つ、そこは文化財的な問題だけじゃなくて、石垣市の林業といいますか、農水林業にも影響してくるかなと。これがどんどん蔓延してしまったら大変なことになるんじゃないかなと思います。 それからまた、観光の大事な道路のいろいろな植栽松とか、そういうところも、もしかすると影響してくる可能性があるかなと思っていますので、農林水産部長とか建設部長の皆さん、もしかすると影響してくる可能性があるかなと私は思うんですけれども、この問題についてどういうふうにお考えですか。最終的には市長の判断もお伺いしたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 零時04分                               再 開 午後 零時04分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 南根腐れ病の件でございますけども、議員ご提案の街路樹等というところも確かに考えられると思います。また、公園等もございますので、観光施設等も十分そのことは考慮しながら植栽、あるいは公園、また、観光施設の維持管理には努めてまいりたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 再質問にお答えいたします。 農林関係では、林業関係に影響が出るものと思いますが、今現在では、そういうような確認はされておりません。今後、もしそういうことがあれば、その対応はちゃんとやっていきたいと思います。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) お答えいたします。 御嶽の樹木については、何十年、百年以上の大木等も多々見られる状況であります。 御嶽につきましては、八重山の住民の皆さんにとっては、それぞれの地域の中心的な場所だと思いますし、また、神聖な場所ですので、そこに鎮守の森といいますか、鬱蒼とした森があること自体で、さらにその霊験のあらたかさが見られるというふうにも思いますので、守るべきところはしっかりと保護していきたいなというふうに考えております。 ただ、先ほど議員おっしゃった薬の薬効とか、また、費用対効果というのはありますけれども、それらも調査しながら、基本的には私たちの島の巨木、また、名木等はしっかりと守っていくべきだろうというふうに思いますし、以前、デイゴがヒメコバチでやられて咲かなくなった際には補助等つけながら対策を打ちましたので、同じような対策ができるかどうか検討しながら進めてまいりたいと思っています。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) 市長、ありがとうございました。 実は、これは私が勝手に思っているところではありますけれども、先ほども紹介させていただいたように、そのシマサルノコシカケという菌は胞子を飛ばすと。要するに、遠いところのものにもどんどんつながっていくんだという報告がされています。 宮鳥御嶽の多くの大木は、今、撤去するという話になっていますけど、すぐ近くに石垣小学校があって、小学校の学校の本当の記念木というんですか、大事にされている木、それも同じ種類の木ですよね。私、すぐおうちが近くですから、毎日見ていますけども、年々年々、どんどん葉っぱが落ちていって細くなってきているんです。 だから、そこももしかすると根腐れ病にかかっているんじゃないかなというふうに危惧していますので、ぜひ、市長、そういうふうにいいご返答をいただいていましたので、ちょっとお願いなんですけれども、先ほど紹介しました先生を招致して、来ていたただいて、実際見てもらって、どういう対策ができるかどうか、そのようなことはできませんでしょうか。もう一度、市長、よろしくお願いいたします。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 先ほどの件も含めまして、どのような対応ができるか、庁内で検討して、それぞれいろんな樹木の対策が打てるということであるならば、手おくれにならないように早目に取り組みたいと思っております。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) ありがとうございます。いい答弁をいただきました。本当にありがとうございました。 それでは、次に行きます。2点目です。児童生徒の虐待問題です。 本当に、この件は、今回の議会でも、5名ですか、4名の同僚議員の皆さんが取り上げています。私たちの次の時代を担う大事な大事な子どもたちが、残念ながら親御さんの手で、命を全うすることなく、小さな命がなくなっていく。イメージしただけでも、本当に涙が出てくるぐらいなことだなと私は思っています。 何とか、今、出ているいろんな事例を含めて、何とかとめていく。もう二度と、こういうこと子どもたちを生まさない、出さないというような対策は、やっぱり私たち大人社会の本当の義務だと思っていますので、ぜひ対策を、二重に、三重にでもとっていただきたいなというふうに思っています。 その点について、3つお尋ねしていきたいと思います。 先ほども私が言ったように、多くの同僚議員の皆さんからも質問があったので重複するかもしれませんけども、市民に周知するという意味も含めて、ぜひもう一度、ご答弁いただきたいと思います。 まずは、本市における児童生徒虐待の実態についてですけれども、この窓口、市民がもしそういうのを見たよ、聞いたよということになったときに、一番最初にどこに行けば、こういう話がつながるんでしょうか。答弁お願いいたします。 ○議長(平良秀之君) 福祉部こども未来局長、南風野哲彦君。 ◎福祉部こども未来局長(南風野哲彦君) 再質問にお答えをいたします。 市民の方が、まず最初に、そういった虐待、あるいは虐待をしているかもというような疑いを発見した場合は、幾つか通報する、通告する場所がございます。 一番身近でいうと市役所、子どもを担当している、虐待を担当している部署になります。または、石垣にあります沖縄児童相談所の八重山分室であったり、あるいは、その子どもの生命等が危ぶまれるような場合であれば八重山署のほうに通報というような、それぞれの場合によって、ケースによって、通報する場所がそれぞれあるというふうに考えておりますが、いずれにいたしましても、やはり、子どもたち、そういう状態がわかった場合には、東内原議員のときにも答弁させていただきましたが、「いちはやく──189」のほうに、まずは連絡をするというふうな、このような通報もやっていただきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) 再確認ですけれども、それでは、石垣市役所においては、こども家庭課でよろしいんでしょうか。よろしいですね。 それでは続けますけれども、一時保護に至るまで、もしいろんなことがあって保護しないといけない状況になったときの流れとして、多分これは、担当は県のほうであると思いますけども、一番最初に、子どもが虐待に遭っているかもしれない、守らないといけないとなったときに、最終的に一時保護することもあり得ると。実際に一時保護しているわけですよね。 その流れ的に、どういう流れでいけば、ちゃんと一時保護できるのか、一般市民にもやはり周知する意味も含めて、ぜひご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(平良秀之君) 福祉部こども未来局長、南風野哲彦君。 ◎福祉部こども未来局長(南風野哲彦君) 再質問にお答えをいたします。 まず、一時保護につきましては、法律第33条の規定に基づきまして、児童相談所長が必要と認める場合に、一時保護所に一時保護をするということができるということでございます。 一時保護の内容といたしましては緊急保護、あるいは、行動観察、短期入所というのがございます。 そういった流れの中で、例えば、石垣市のほうに、このような通告が来たとした場合には、石垣市の中において、まず、こども家庭課において受理会議等を行いまして安全確認を行います。 そういった中で特に重篤な場合は、専門的な判断が必要となった場合には、児童相談所のほうに送致をすると。児童相談所のほうで、先ほども申しましたように相談所長が必要があると認めた場合には、一時保護をするというような流れになろうかなというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) それでは、児相のほうで最終的に保護するという話ですけども、私が、実は、児童相談所──児相にも、一月ほど前にですけども、お尋ねして、いろいろ意見交換なり、いろんな情報をいただいたんですけども、そのときにもらった資料によると、平成29年度までしかないんです。児相で一時保護している件数が7件というふうになっているんですけれども、もし、今、直近のいいデータというか情報があるんでしたら、今年度の30年度のデータがあるんでしたら、お示しいただきたいと思います。お願いします。 ○議長(平良秀之君) 福祉部こども未来局長、南風野哲彦君。 ◎福祉部こども未来局長(南風野哲彦君) 再質問にお答えをいたします。 子どもの生命の安全確保が必要となる場合、先ほども申しましたが、児童福祉法第33条に基づき、児童相談所により児童の一時保護が行われます。 平成30年度、沖縄県中央児童相談所により、本市の児童が一時保護された件数といたしましては、昨日3月13日時点で延べ27件となっております。 種別内訳といたしましては、面前DVなどが原因となる心理的虐待が最も多く13件、次いで、非行相談が4件、ネグレクト4件、身体的虐待3件、性的虐待2件、養護相談1件となっております。 以上でございます。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) 済みません、ちょっと確認させてください。今、部長は27件とおっしゃいました。 児相の資料だと、年々、毎年そうですけども、平成25年度からすると9件、4件、4件、7件、7件という数字なんです。今、部長の説明だと27件。相当ふえているという感じなんですけど、これは、私が言っているのは、一時保護の件数ですよね。一時保護している件数なんですけど、これだけふえているんですか。ご答弁をお願いします。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 零時16分                               再 開 午後 零時17分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) わかりました。資料が一方的なところからの資料なので、いろいろなところを調べてみないと正式な判断ができないかなと思っていますので、これは、後でまた、児相とも相談しながら実際の数字を確認していきたいと思います。よろしくお願いします。 それと、大体おおよそで結構なんですけども、児相に一時保護された場合に、大体何日ぐらい、二、三日なのか、1週間なのか、一月なのか、一時保護される期間というのはどれくらいになりますか。 ○議長(平良秀之君) 福祉部こども未来局長、南風野哲彦君。 ◎福祉部こども未来局長(南風野哲彦君) 再質問にお答えをいたします。 一時保護の期間でございますけれども、児童相談所運営指針に基づきまして、2カ月を超えてはならないとされております。その期間内で、一時保護する場合、事案ごとの原因や内容によって日数に違いはございますが、本年度の傾向といたしましては、最も長く一時保護期間される種別についてはネグレクトと性的虐待が2カ月間、一時保護される傾向があるということでございます。 また、その他の種別については、おおむね1カ月から2カ月の間で一時保護された後、保護者のもとに復帰するということになっているということでございます。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) 最大でも2カ月ということですけども、それ以降は親御さんのもとに戻されるということになるわけですね。でも、虐待されている子どもの実態というか、状況は変わらなかったら、元に戻したら、また危険な状態になるんじゃないでしょうか。その場合はどのように対応されるんですか。ご答弁お願いします。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 零時20分                               再 開 午後 零時20分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。福祉部こども未来局長、南風野哲彦君。 ◎福祉部こども未来局長(南風野哲彦君) 再質問にお答えをいたします。 先ほどの運営指針に基づきますと、一時保護の期間は2カ月を超えてはならないということでございますが、ただし、児童相談所長、または都道府県知事等が必要があると認めるときは、引き続き一時保護を行うことができるというふうにされています。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) 申しわけないですね。もう少し教えてもらいたいんですが、県知事とかいろんな機関で必要だと認めたときには、もう少しでできるということですけれども、実際にはどのくらいまでできるんでしょうかね。 というのは、やはり、命がかかっているわけですよ。先ほども言ったように、全国的にはもう本当に毎日というぐらい新聞には、マスコミ報道もされているように、子どもたちがターゲットになっているわけですよ。こういう法律も大事かも大事かもしれないですけど、法律準拠も大事かもしれないけど、命かかっているわけですから、この法を少しでも超えてでも、命を守るということを再前提にしないといけないんじゃないかなと思うんですけども、最大に、もしやるとしたら、例えば、はっきり犯罪を起こして子どもたちが亡くなったとか、そういうふうにはっきりしているんだったら、多分警察も動いて逮捕したりとかそこでできるかもしれませんけど、命が亡くなって死んでしまってからでは遅いわけですから、そうならないための対策として、もう少し何かできることありませんか。ご答弁お願いします。 ○議長(平良秀之君) 福祉部こども未来局長、南風野哲彦君。 ◎福祉部こども未来局長(南風野哲彦君) 再質問にお答えをいたします。 先ほどの中でネグレクトと性的虐待が2カ月間、一時保護されている傾向があるというようなことを話しましたけれども、その中で2カ月間の一時保護後に家庭復帰が困難な場合とかある場合は、施設措置、あるいは里親委託となるような一応傾向があるということでございます。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) ありがとうございました。そういう措置がちゃんとあるということで安心しました。ぜひ大人の力でそういう被害者が出ないように、今後も頑張っていきましょう。 それでは、次の質問ですけれども、児童生徒の虐待の問題も含めて、これ対策なんですけれども、要対協という大きな組織があって、ちらっと私が言いましたように、警察ともかかわりながらいろいろやっていくと思うんですけども、地域のそういう、もしかすると子どもたちが今ターゲットになっているんじゃないかなと思うような事例の場合、地域の皆さんが一番よく知る状況になると思うんですね。そういう意味では、地域のプロパーなんかはこの要対協のメンバーの中に入っているんでしょうか。ご答弁お願いします。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 零時24分                               再 開 午後 零時24分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。福祉部こども未来局長、南風野哲彦君。 ◎福祉部こども未来局長(南風野哲彦君) 再質問にお答えをいたします。 行政連絡員ということであると思いますけれども、行政連絡員はそのような体制の中には入っていないということでございますが、ただ、民生委員ですね、石垣市民生委員、児童委員においては、市民児童員というのがございますので、そういった方が地域の中で入っていると。 また、この要対協の組織でございますけれども、その中には、石垣市自治公民館連絡協議会の会長も入っているというところでございます。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) ちょっとさらさらと皆さんのようにしゃべれない状況にあるもんですから、でも議長のおっしゃるように、市民に周知する意味でもちゃんと言ったほうがいいと思いますので、私のほうからも言いたいと思います。 要保護児童対策地域協議会ですね、これを略して要対協と言っているようです。ぜひ皆さん、地域全体で子どもたちを守っていくという機運を高めていくように、皆さんで一緒に、これからもどんどんそういう情報を発信していきましょう。よろしくお願いします。 それでは、3点目、3つ目ですけれども、今回の事例による、先ほども申し上げたように、父親の大きな力といいますが、学校現場等にクレーム、クレーマーとして、なぜ自分の子どもの情報は、親が知るのが悪いのかぐらいの大きな声で、本当に威圧的にやっているという報道も見ましたけれども、実際に学校現場や保育所の現場などでそういう実態があるのか、今ないという報告がありましたけれども、私も実は学校現場回ったんですね、この質問をするにあたって。実際に、本当に学校の校長先生なんかの話ではそれはないという話がありました。しかし、本当に子どもたちの心の響きなのかな、声なのかなというのがやっぱり気になるわけですよね。そういうことで、お尋ねしましたら、教育委員会のほうでは、アンケート、子どもたちに対してアンケート調査をしていると。もちろん虐待の問題だけではないと思いますけどもね。子どもたちに対してのアンケートだったので、内容も含めて、どういうアンケートなのかも市民にアピールする意味でも、ぜひご答弁いただきたいなと思います。よろしくお願いします。 ○議長(平良秀之君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 児童虐待に対するアンケートは実施をしておりませんが、各小中学校で毎月実施をしておりますいじめに関するアンケートの項目に誹謗中傷や暴力等を受けたことがありますかという質問があり、暴力は受けていない、暴力がないか確認をしています。 アンケート調査では、児童生徒が暴力を受けているとの回答があった場合、本人などから、いつ誰から暴力を受けたのか、暴力の内容等、正確な情報を把握し、家庭または必要な関係機関と連携をし、全校体制で対応しております。 また、場合によっては、スクールカウンセラーや臨床心理士、児童相談所等に相談をし、取り組みを行います。今後は児童虐待防止に向けて、アンケートの工夫改善及び関係機関との連携をさらに強化して取り組んでまいります。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) ありがとうございました。部長からも今、答弁があったように、あくまでもいじめの発覚というか、いじめに対するアンケートだろうと思います。今般、子どもたちの虐待の問題が惹起していますので、今、アンケートの内容というのはやっぱり再考する必要があるんじゃないかなというふうに思っていますので、ぜひいろんな関係機関とかかわることになると思うので、ぜひもう一度、内容についてももう一度考えてもらったらどうかなと思っています。 その中で、その前にちょっと確認しましょうね。このアンケートはどういう立場の人がアンケートをして、保管したりとか管理しているでしょうか。答弁をお願いします。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 零時29分                               再 開 午後 零時30分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 いじめのアンケートに関しましては、各学校で調査をし、その調査のアンケート内容につきましては、各学校のほうで保管をされております。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) 多分ですけど、担任の先生が子どもたちに配ってアンケートを改修して保管しているだろうと思います。もちろん、担任の先生を悪く言うつもりは全くありませんけども、子どもたちに、二度も三度もいろんなアンケートをするわけにはいかないと思うので、今おっしゃったように、いじめ発覚のためにやっている中かもしれませんけど、いろんな体罰の問題とか、今回の虐待の問題とか、いろんな問題がこのアンケートの中で見えてくると思うんですね。それを何とか対策するためにも、このアンケートを、やはり担任の先生でなくて、例えば、養護教育だとか学校主任の先生だとか、第三者が、配るのは担任の先生で構わないと思うんですけど、改修したりとか管理するのは第三者のほうがいいんじゃないかなと。いろんな意味で、せっかくアンケートをとって、この件に関して、この件に関してって、子どもたちに何回もアンケートをさせるのわけにはいかないと思うので、1回のアンケートでいろんな情報が得られるようにするために、第三者のほうが僕はいいんじゃないかなと思うんですが、いかがでしょうか。答弁をお願いします。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 零時32分                               再 開 午後 零時33分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 アンケートのいじめ調査については、担任から各児童生徒にアンケートを配りまして調査をいたします。それを生活指導主任とまた教頭が管理をしているということです。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 零時33分                               再 開 午後 零時34分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。教育長、石垣安志君。 ◎教育長(石垣安志君) 大濱明彦議員の再質問にお答えいたします。 こういったアンケートを作成する場合には、校内生徒指導委員会というのがございます。そこには生徒指導主任、養護教諭、また各学年主任等入りまして、アンケートについての検討を行います。で、アンケートを作成したものを子どもたちにアンケートをとっていきますけども、このような事案がみつかった場合、また担任から上がってきた場合、再度、こういった生徒指導主任、校内生徒指導委員会の中で、それを再確認し、それを保管するのは教頭、または生徒指導主任等がかかわって、学級担任以外がそのようにまた保管し、これを管理しということでやっております。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) 私が確認したいのは、平たく言うと、私たちの子どものときもそうでしたけど、ひーかー先生とかいっぱいいるわけですよ。要するに、どういう社会でもやはり人間関係がうまくいっていないところもやっぱりあるわけですよ。ですから、子どもたちの本当の心と気持ちを表に出すために、この先生がこのアンケートを見ているというのがわかれば、子どもたちは本音で書けないかもしれないですよ。 だから、担任の先生でない、違う、皆さんの目で見てもらいたいということもあるんじゃないかということで、そういう話をさせていただいているんで、時間も余りないんですけど、一応、答弁、これについて、私のこの案についてどう思われるか、答弁をお願いいたします。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 零時36分                               再 開 午後 零時37分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 ただいま議員からご提案のありましたことにつきましては、今後検討していく課題かなと考えています。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) ぜひよろしくご検討をお願いします。 それでは、次に行きます。3点目、運動公園の施設利用についてですけれども、きのうですかね、同僚議員の石川議員のほうからもネット予約でのシステム導入という話がありましたけれども、このネット予約のシステムというのは、いつごろやる予定でしょうかね。ご答弁お願いいたします。 ○議長(平良秀之君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 ネット予約システムの導入につきましては、昨日、石川議員よりもご質問がございました。予約システム導入につきましては、現在、資料収集等を行っているところでございます。次年度以降、システム構築に係る情報の収集、また調査、導入費用の確保等努めて、利用者の利便性の向上、また業務の円滑化などから導入に向けて取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) 今の答弁だとこれから研究をして予算もないので予算化してとなると、来年度は難しいですよね。去来年度以降になってくるのかなと思いますけれども、その間は、今までと同じように、市民は複数の施設を借りたいというときに、あっちに行きこっちに行き、体育館に行き、広場に、とにかくいろんなところに回って、それからじゃないと借りれないという状況になるんですけど、その対策といいますか、そのまま続ける予定ですか。それとも、システムできるまでの間に少し対策を考えるのか。ご答弁をお願いします。 ○議長(平良秀之君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 現時点で今、3カ所での受付を行っておりますが、ネット予約システムの導入まではこのようなシステムで行ってまいりたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) 実は、実際に私がそういう対応を受けたんですね。というのは、雨の、雨天の場合でしたけれども、野球場を借りていて大変な状況なので屋内練習場を借りたいとか、いろいろやったときに、これはここでしかできませんから、向こうに行ってください、あっちに行ってくださいと、こういうふうに、いろいろたらい回しと言いますか、余り言いたくはない言葉ですけれども、そういう状況になっている。こういうことになったさっていう話、仲間内に話をすると、私も私もと何名かがそういう話ができたわけですよ。 紙媒体で今、多分予約を受けて利用してもらっていると思うんだけれども、例えば、ファックスを流すなり何かして、ここの情報が向こうにも行くというふうにすれば1カ所でとまるじゃないですか。立派なシステムを導入するのも大事かもしれません。これもぜひできたらやってもらいたいと思いますけれども、そこに行くまでの移行期間としてでも対応の仕方はあると思うんですけど、いかがですか。答弁をお願いします。 ○議長(平良秀之君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 窓口の一本化についてでございますけれども、現在の予約窓口は、冒頭でも述べましたように、各施設について行っております。3カ所でございます。予約受付は占用利用とまた部分利用と分かれてございます。予約時間やまた利用料の納付等の違い等もあり、窓口の一本化につきましてはさまざまな課題がございます。現時点での改善を検討するとともに、今後は、先ほど申しましたけれども、ネット予約システムの導入とあわせて、さらに予約方法の改善を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) ネットシステムの導入を待たずにできることはあると思いますので、ぜひ職員の皆さんとも対応をしながら、できることはやっていくというような姿勢で、ぜひやっていただきたいなというのを思っています。 それでは、施設の利用時期なんですけれども、先ほども答弁ありましたけども、ロッテ野球球団が10数年前からですかね、スタジオに来ていただいて、利用していただいています。この効果は、やっぱり青少年、子どもたちの夢とか地域の、市民の皆さんの願いとかいろいろあって、ロッテの皆さんに来ていただくことは大変ありがたいなと私も思っています。 ただ、そのために、この部長が答弁したように、この時期というのは、全国一斉で2月1日からキャンプに入るわけですけども、その期間だけじゃないですよね。そのための準備とかあって、その前の年の暮れぐらいから職員は準備するわけですね。実際に使えるのは、1月、2月の末ぐらいまで利用したら、あとは、先ほどの話があったように、大学とかそれから高校とか一般の、全国のいろんな団体が使うこともあるかもしれませんけれども、市民が使えるのは、実は、質問させていただこうと思ったのは、ロッテのキャンプに見えたときに、看板があって、石垣市民が使えるのは、市民が使えるのは、4月の何日だったかな、4月10何日からしか使えませんって書いてあったんですよ。 石垣市の市民の施設であるにもかかわらず、こんな3カ月以上も市民が使えないという状況はおかしいんじゃないかというふうに思って質問をさせていただいていますので、これは、例えば、それともう一つは、例えば、大学が使ったときに、これ1日、何日、この日からこの日までということでずっと占用しているわけですね。その中でも、例えば、先ほどの話で、雨天のときに練習はもう終わってやっていない、空いている、ただし荷物はずっとそこに置かれている、借りたいと思っても、空いてはいるんだけども、その何々大学が予約をとっているから使えませんというふうに帰されたと。こういう状況はおかしいんじゃないかと思うんですね。 使われているんだったら使えないのもしょうがないとしても、荷物を片づけていただくなり何かして、一般市民に開放するということは必要ではないかなと思います。 それと、市の考え方として、この期間、全て予約したから市民が使えないじゃなくて、平日はキャンプですから一生懸命練習をしてレベルを上げようとして頑張ると思います。それはそれで結構なことだと思いますけども、土日のどこか1日ぐらいは市民のために空けておくというような方策はできないものでしょうかね。答弁をお願いします。 ○議長(平良秀之君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 ロッテキャンプ、あるいは大学キャンプ中における市民の利用についてでございますけども、冒頭でも述べましたけども、期間中において高校野球など、必要に応じて大学との調整を図り、利用を可能としてございます。今後ともご相談等があれば、できる限り、大学、あるいはロッテ球団とも調整を図りまして、利用形態を検討し、市民の利用率を上げていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) 部長、そのような形で、ぜひ市民が使いやすいような状況をつくっていただきたいなと思います。 それでは、次行きます。よろしくお願いします。 次の質問の前にちょっと確認をさせていただきたいんですが、実は、12月の議会でこの問題について、自衛隊の配備問題の中でいろいろやり取りをさせていただきましたけど、知念部長、庁議によって市長が判断していったというようなやり取りの中で、庁議の議事録はありますという答弁をされたと思うんですけども、そのときに私が後日でいいですからその内容を見せていただきたいということをお願いしたと思います。 それと、その中で、あれは平得大俣の伐採された場所がありましたね。それについての話だったと思いますけども、失礼しました、市民会館での説明会のときに市の職員がかかわってきたという話をされて、市の職員がやるんでしたら、やはり部長から部長なりに何かどこどこの課の誰々を協力させてくださいというような文書でやり取りをされると思うんですけども、その内容がわかるようなものを、後日でいいですから、これも同じように報告くださいとお願いしたんですが、この2点。いまだに3カ月たっても一つも話がないんですけど、これどのようになったんですかね。あるならある、ないならないなりに、私がお願いをしているわけですから、それなりの返答をするべきだと思うんですが、いかがですか。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 零時48分                               再 開 午後 零時48分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) お答えいたします。 12月定例化においてそのような資料の要求がございました。その資料はございます。議長名での資料要求ということで提出が来るものと思っておりまして、提出してございません。できれば資料要求ということで提出していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) であれば、そのように議長名で出してくださいと。そしたら出しやすくなりますのでぐらい、一言あってほしいなと思います。ぜひよろしくお願いします。 それでは質問に行きます。自衛隊配備計画についてですが、2点お尋ねいたします。 ここに国保に基づいて石垣市国民保護計画というのがされていると思いますけれども、これですね、こういう冊子ですけれども、これは平成25年の3月になっていますけれども、もう5年以上たっているんですけども、それにもかかわらず、避難実施要項のパターンを考慮しつつ実施していくというふうになっているんですけど、このパターンはできていないという前回の話ではそうなっていると思うんですけど、できているんですか、どうなっているんでしょうか。 ○議長(平良秀之君) 総務部参事兼防災危機管理室長、大濵 武君。 ◎総務部参事兼防災危機管理室長(大濵武君) 大濱議員の再質問にお答えいたします。 前回の議会で指摘ありまして、素案の作成に入っているところであります。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) その中で、普段の見直しを行うというふうに計画にも書いてあるんですよね。普段の見直しとはどういう意味ですかね。状況を見ながらどんどん帰ってくるという意味だと、私は思っていますけれども、そうであれば、この国民保護協議会という中でいろいろ議論していくんだろうけども、それまでに見直しについても含めて、そうでなかったら5年もたっても全然されていないわけですから、どういう議論をされてどういうふうになっていったのか、普段の見直しをやってどんどん帰っていくんだよと、状況を見て、国際状況をいろいろ見ながら帰ってくるんだよというにもかかわらず、1回もされていないとはどういうことかなと思うんですが、答弁をお願いします。 ○議長(平良秀之君) 総務部参事兼防災危機管理室長、大濵 武君。 ◎総務部参事兼防災危機管理室長(大濵武君) 大濱議員の再質問にお答えいたします。 確かに見直しを行うということになっております。組織再編や市民への情報手続き等の進化に伴う変更等を見直す必要があるということは認識しております。 今年度沖縄県が見直しを実施していますので、参考にして、今回の避難実施要領パターンの作成と同時に、次年度見直しを行いたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) それでは、県内でもいいし県外でもいいんですけども、他自治体でどういう、そういうパターン化されているのか。何件ぐらいやっているのか。要するに、何件ぐらいのパターンの中から選んでいくのかというのがあれば、答弁をお願いします。 ○議長(平良秀之君) 総務部参事兼防災危機管理室長、大濵 武君。
    ◎総務部参事兼防災危機管理室長(大濵武君) 大濱議員の再質問にお答えいたします。 国民保護計画の対象自体は、着上陸進行、ゲリラや特殊部隊による攻撃、弾道ミサイル攻撃、航空攻撃があります。それぞれの事態に対する避難実施要領パターンが必要となります。また、それぞれのパターンには島内避難、島外避難を視野に入れたパターンの作成も必要となりますので、多岐に及んで複数のパターンとなります。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 大濱明彦君。 ◆11番(大濱明彦君) 今言ったように、5年もたってもそういう状態ができていないということも含めて、であれば、この島は喫緊に危険な状態になるわけではないですよね。ですから、しっかりほかの自治体のものを調べながら、研究しながら、石垣市のあり方というのを皆さん考えていらっしゃると思いますけども、であれば、今、造成されて駐屯地ができようとしている、それをまた、これもそんなに急ぐ必要はないんじゃないですか。市長の見解を求めます。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 零時54分                               再 開 午後 零時54分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 石垣島への陸上自衛隊配備につきましては、防衛大綱等、また南西諸島に対する防衛の体制づくりということですので、防衛省がスケジュールに則ってやるものだと思っております。 ○議長(平良秀之君) 閉めてください。 ◆11番(大濱明彦君) はい、議長。それでは、私の持論も含めて閉めたいと思います。 いつの時代も戦争を起こすものは権力者であり、犠牲者は国民であり、地域住民である…… ○議長(平良秀之君) 閉めてください。 ◆11番(大濱明彦君) しかし、また、決断するのも権力者であります。ぜひ市長には英断を持って、現在、計画されている平得大俣の駐屯地については、再考していただくというふうにお願いをして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(平良秀之君) 以上で、大濱明彦君の質問は終わりました。 それでは、午後2時再開することとし、それまで休憩いたします。皆さん、制限時間は守るようにしてご協力をお願いいたします。                               休 憩 午後 零時55分                               再 開 午後 2時02分 ○議長(平良秀之君) それでは、休憩に引き続き会議を開きます。 次の質問者、宮良 操君の質問を許します。宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 皆さん、こんにちは。一般質問4日目、午後一番の質問になります。しばらくおつき合いをよろしくお願いいたします。 それでは、これより本員の一般質問を行います。 質問1点目は、石垣市自治基本条例についてであります。 このことについては、平成28年度12月定例議会でも取り上げてまいりました。そのときの市当局の答弁は、現在の石垣市自治基本条例で住民投票ができるという見解でありました。しかし、平成30年、昨年の10月19日付で、石垣市自治基本条例第28条により、石垣市住民投票実施請求者代表者証明書交付申請書を市当局に提出いたしました。 市当局の回答では、現時点において、住民投票実施に至るまでの手続を想定した条例規則等が制定されていない理由により不受理となりました。これまでの議会答弁との整合性についてどのように考えているのか見解を求めます。 なお、今回不受理とした理由、その後の行政としての対応について、どのようになっているのか、その後、条例規則等の制定について、どのように検討しているのか、そして、条例規則等の制定時期についての答弁を求めます。 質問2点目は、教育委員会における石垣市立八重山博物館建設構想と社会教育主事の配置についてであります。 このことについて、去った総務財政委員会所管事務調査で資料を要求して、審査をしてまいりました。そして、指摘をしてまいりましたので、今回取り上げました。 平成5年11月に、新石垣市立八重山博物館構想委員会が設置され、平成10年3月に建設構想が策定されました。その後、平成23年度石垣市立八重山博物館あり方についての検討委員会を経て、翌年、基本構想素案作成委員会を経て、平成25年に一括交付金を活用し、基本計画の見直しに着手しました。それから、5年が経過をしましたが、具体的な建設計画についての答弁を求めます。 質問3点目は、社会教育主事の配置と資格取得についてであります。 社会教育法第9条第1項において、都道府県及び市町村の教育委員会の事務局に、社会教育主事を置くということになっています。現在の配置の実態について、どのようになっているのか、あわせて資格取得についての答弁を求めます。 質問4点目は、畜産行政、八重山食肉センターの経営状況についてであります。 平成29年度当期損失と累積赤字、債務超過額についての答弁を求めます。あわせて、今後の経営改善の施策について、どのようになっているのか答弁を求めます。 現在の役員人事の実態も答弁をあわせてお願いいたします。 平成30年度より、沖縄県から補助事業で、ゲノム育種価事業が始まりました。ゲノム育種価事業は、遺伝能力評価等に基づき、早期に個体評価をすることにより、改良を促進する事業であります。本年度の事業の実態と今後の事業の取り組みについての答弁を求めます。 質問5点目は、防災行政についてであります。 防災無線未設置地区についてであります。現在の設置状況、未設置地区についての答弁を求めます。あわせて、未設置地区への今後の設置について、経過はどのようになっているのかあわせてご答弁を求めます。 質問6点目は、消防行政についてであります。 一括交付金を活用して、各自治組織に自主防災組織が結成されました。これまでの設置状況や訓練状況についての答弁を求め、あわせて組織の現状と課題について答弁を求めます。 以上、質問の要旨説明を行いました。再質問は自席において行います。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君の質問に対する当局の答弁を求めます。企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) お答えをいたします。宮良 操議員の1項目めについて、順を追ってお答えをいたします。 1点目の石垣市自治基本条例についてお答えしますが、石垣市自治基本条例は、本市の目指すべき自治のあり方につきまして、自治の主体確認、まちづくりの基本理念、市民自治の実現、地域社会の将来展望について、自治の基本理念と基本原則を明らかにし、豊かな地域社会を築くことを目的に、権利や責務、原則などを定めたもので、平成21年12月18日に制定をされました。 条例の内容は、まちづくりの基本原則や行政運営のルール、住民参加のあり方や協働の仕組みなどについて構成をされております。 しかしながら、同条例第28条の運用に関しましては、その手続に関する規定等がないことから、地方自治法の規定を準用し運用を行うこととしております。 また、条例の運用全般に関し、十分でないことにつきましては、認識をしているところではございますが、今後、自治基本条例の適正な運用が可能となるよう庁内で引き続き検討を進めてまいります。 2点目の条例の常設条例制定についてお答えをいたします。 常設条例制定につきましては、住民投票実施におきましては、個々の案件ごとにより住民投票の効果が得られる内容であるべきだと考えることから、常設型の住民投票条例ではなく、個別型の条例制定が望ましいと考えているところでございます。 平成30年12月28日付、石垣企企第5495をもちまして、議員ご質問の件につきましては、市長名で宮良 操議員に送付回答をしている内容でございます。 改正の時期等につきましては、その協議の熟度を捉えまして、その熟度、あるいはその市政の状況等を勘案しながら、適正な時期に提案をしていきたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 教育行政について2点のご質問がございましたので、順を追ってお答えいたします。 まず、初めに、八重山博物館建設計画についてお答えいたします。 議員ご指摘のとおり、新博物館構想は、平成5年度から始まりました。財源の確保が困難であることなどを理由に、平成27年3月に策定しました基本構想の段階で一時中断を余儀なくされております。現在、沖縄県が中心となり、国立自然史博物館の県内への誘致活動が進められております。石垣市も誘致に向けて手を挙げているところですが、その動向を見ながら、関係機関と調整して、新博物館建設の取り組みを推進していきたいと考えております。 また、今後、財源の確保のために、基金の創設に向けて取り組んでまいります。 次に、社会教育主事の配置と資格取得についてお答えいたします。 社会教育主事については、社会教育法第9条の2第1項において、都道府県及び市町村の教育委員会の事務局に置くと規定されております。その職務については、社会教育法第9条の3に、社会教育主事は、社会教育を行うものに、専門的、技術的な助言と指導を与える。ただし、命令及び監督をしてはならないと規定されております。 また、社会教育主事になるための資格については、社会教育法第9条の4の規定に該当するもので、かつ同法第9条の5に規定する講習を修了したものとされております。つまり、資格を取得するには、幾つかの条件をクリアする必要があります。 現在、市職員において、この資格を取得している者が数少なく、したがいまして、教育委員会事務局にも、社会教育主事の配置ができていない状況であります。 今後、市長部局の人事所管とも連携し、速やかに配置ができるよう調整してまいりたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 宮良 操議員の3項目め、畜産行政について、4点のご質問がありますので、順を追ってお答えいたします。 1点目の株式会社八重山食肉センターの経営についてお答えいたします。 八重山食肉センターの収支は、屠畜頭数及び部分肉カット仕向け頭数の伸び悩みが主な原因で赤字決算が続いております。平成29年度の税引き後の当期損失額は940万円、累積欠損金額は5,451万円余となっております。 2点目の累積赤字解消と経営改善についてお答えいたします。 八重山食肉センターにつきましては、平成27年度から累積欠損により負債が資産を上回る超過の状態が続いております。平成29年度時点の債務超過額は4,116万円であるため、早急に負債解消に向けた抜本的な対策を講じる必要があると考え、経営改善に向け取り組んでいるところです。 具体的には、税理士と外部の関係者を加えた株式会社八重山食肉センター経営評価検討委員会を設置し、食肉センターの抜本的改革を含む、経営健全化のための具体的な対策等を内容とする経営健全化のための方針を今年度中に策定し、公表に向けて取り組んでいるところです。 今後は、策定された方針に基づく、経営健全化の進捗状況について、同検討委員会で継続的かつ定期的に把握し評価を行ってまいります。 3点目の人事についてお答えいたします。 八重山食肉センター人事については、取締役常務が平成31年1月20日付で退職いたしました。現在は総務部長が業務の統括を務めております。 4点目のゲノミック検査の農家負担についてお答えいたします。 石垣市肉用優良繁殖肥育雌牛増頭改良推進事業、いわゆるゲノム育種価事業については、今年度から沖縄県の補助事業を導入し実施しております。内容としましては、的確な遺伝子的能力評価等に基づき、特に生産性の高い個体選抜を実施することを目的に取り組んでおります。また、ゲノム育種価に要する検査費用1万6,000円のうち7,500円を補助し実施しています。農家負担額は8,500円となります。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 4項目め、消防行政についての1点目、防災無線未設置地区(大野地区)ほかへの対応についてお答えいたします。 現在、本市では59基の防災行政無線を設置しており、うち34基がアナログ無線機であります。アナログ波は、無線設備規則の改正に伴い、平成34年度までにデジタル波へ移行することとなっていることから、本市では、今年度、デジタル波移行への実施設計を完了したところでございます。 今後、31年度、32年度にて工事を実施し、全防災行政無線のデジタル波移行が完了する予定でございます。 デジタル波移行後は、受信範囲音達域の拡大が見込まれます。デジタル波移行後においても、難聴が解消できない地区においては、戸別受信機、防災ラジオ等、近年、災害情報伝達機器の発達が進んでおりますので、機器選定を行い、防災行政情報等が有効に伝達する手段を検討し、難聴地区の解消に取り組んでまいります。 ○議長(平良秀之君) 消防長、宇根規光君。 ◎消防長(宇根規光君) 4項目め、消防行政について、2点目の各地区での防災訓練の実施状況についてお答えします。 各地区での防災訓練の実施状況については、毎年4月の市民防災訓練において、それぞれの避難訓練が行われているほか、消防職員と地区の消防団員が指導しての防災資機材及び消火器、AEDの取り扱い訓練等が実施されています。職員を派遣する地区は輪番としており、これまでに全ての地区に職員を派遣して実施してきました。また、各地区の自主防災組織結成以降の自主訓練においては、12の地区で消火栓などを使用した消火訓練、救急訓練、資機材取り扱い訓練、炊き出し訓練などが実施されています。 平成27年からは、石垣市自主防災連絡協議会の主催による消火栓操法大会が実施されており、消防ホースなどの消火資機材の基本的な取り扱いと操作方法を身につけ、火災等の災害にも活用できることを目的としています。 次に、3点目の自主防災組織の現状と課題についてお答えします。 自主防災組織の現状については、平成24年度から28年度にかけて、45カ所の地区で自主防災会が結成され、一括交付金を活用した地域防災力強化育成事業において、防災倉庫と防災資機材を整備し、貸与しております。 課題といたしましては、永続的な人的資源の確保と、組織のリーダー不足が上げられます。公民館役員が防災組織の役員を兼ねた地区が多く、一定期間ごとに役員が交代するため、継続した活動が困難となる場合があり、活動を担う防災リーダーの育成が課題となっております。 今後、この課題解決に向け、ことし2月に策定した自主防災組織指導育成計画に基づき、自発的な活動が行われるよう働きかけるとともに、地域の消防団と相互に補完し合う関係を構築し、地域防災の強化に取り組んでまいります。 ○議長(平良秀之君) 当局の答弁は終わりました。引き続き、宮良 操君の再質問を許します。宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 議長ひとつ質問の順序を一部変更したいと思います。一番最初に取り上げました自治基本条例については、最後に回して、その2番手から再質問に入りたいと思います。 それでは、教育行政についての再質問をさせていただきたいと思います。 平成5年からもう25年が経過をいたしました。その当時の皆さんの思いを見たときに、自分たちが策定した博物館構想が25年も経過もして、まだ日の目を見ない。非常に断腸の思いでおられるだろうと思います。しかも、その当時の文化行政にかかわった職員や関係機関の皆さん、そういう人たちの思いは、私は非常に大きいものがあったと思いますけれども、その都度、皆さんは、策定、素案を含めて改定をしてこれまで時期が流れてきた。ここ数年、平成25年、26年に皆さんは、一括交付金を使用して、そのときに再度、建設構想を含めて練り直している。しかしながら、それからもう5年も経過している。そのときの25年、26年は、策定してもう20年以上たったので、いろんな部分の社会的変化に伴って、それで再度一括交付金を含めて見直すという形になってきたわけです。しかし、それからまた5年経過した。同じような状況でいくと、またこれからつくるときに、また経緯をかけて、博物館建設構想やり直さんといけない。そうすることになってくると、策定から20年以上、30年も近くも含めて、博物館構想が宙に浮いたという形になります。そのことについて、実直に今の感想、私が今述べた分で、今の感想、どのように考えていますか、この間の20年のロス、25年のロスを含めて、教育行政なんかの文化行政が非常に弱いと指摘されているのは、こういう内容から私は来ると思うんです。この件について率直なご意見を答弁してください。 ○議長(平良秀之君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 平成27年に策定しました基本構想や基本計画などは多くの専門の皆様にご協力をいただいて策定をしてきております。これらの方々に対しては、新しい博物館への大きな期待などを含めて、多くのご意見を賜り、ご尽力をいただきました。当然、感謝のお気持ちを持っており、今後とも、その貴重がご意見を、また新たな計画に生かしていきたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) これまでかかわった方々に、このような経過を説明したことがありますか。これまで建設構想や素案にかかわった方々に、今のような状況になったということについての説明をした経過はあります、教育委員会として。 ○議長(平良秀之君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 これまで基本構想、基本計画に携わっていただきました先生方、関係者の皆様への報告等はされておりません。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) そういったところに、教育委員会の皆さん、皆さんの文化行政に対する熱意が感じられてこないわけです。大変このかかわった人たちは断腸の思いでいると思います。もう一度、教育行政の根幹は何なのか、学校教育、文化行政、青少年行政、いろいろたくさんあります。この中で文化行政、文化あふれる石垣市の際たるものが文化行政の私はあらわれだと思います。歌と踊りと。そして、それ以外の有形の文化財、無形の文化財、天然記念物等も含めて、そういうところに文化行政がもっと、観光の資源でもある。我々先人たちの遺産でもある、財産でもある。そういったところが今問われているんじゃないですか。このことについて、これまで教育委員会の中で議題として上がってきたのか。上がったなら、その議題の中身、どのような結論になったのか、ちょっと教えてください。 ○議長(平良秀之君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 これまで、例えば、新博物館に関する各種委員会が立ち上がる際には、規則や設置要綱等を議題として取り上げて審議をしていただきましたことはございますが、新博物館構想が一時中断したことについては、議題として取り上げたことはございません。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 私は、去った総務財政委員会の中で、所管事務調査の中で、社会教育主事と博物館構想について、次の行われる教育委員会の議題にぜひ上げて、議会からそういう質疑があった、指摘があったので上げてほしいと要望しました。その後、教育委員会が開かれたのか。開かれたのなら、議会から私たちが指摘したことについて議題として上がったのかどうなのか。 ○議長(平良秀之君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 教育委員会で議題としては上げてございませんが、定例会が2時から始まるものですが、その前に、時間帯に教育委員の皆様を博物館、そしてまた、現在借りている倉庫等を視察していただいたことはございます。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 私たちは市民の代表として、いろんな方々の意見を吸い上げて、それで、所管事務調査をしたり、委員会で調査をしたり、本会議で質疑をしたりするわけです。そういったところがまだ伝わっていない。そういう部分の感性も含めて、いかがなものかなと私は思います。 さあ25年、26年、新たな建設構想をするために、一括交付金を使って事業策定の部分に取り組みました。その一括交付金の金額は幾らだったでしょうか。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 2時29分                               再 開 午後 2時30分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 平成25年度、平成26年度合わせまして1,868万7,000円であります。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) これまで一括交付金の有効活用という形で、以前に水族館建設構想についても数千万円の一括交付金がわれました。今回、博物館構想にも1,800万円余使われました。それから、もう27年の3月31日までにつくられます。あれから含めても、27年の年度末から含めても4年目になります。この調子でいくと、またこれぐらいの費用が、新たな博物館建設構想に使われる。そうしたら、その一括交付金、未実施になった場合に無用な支出になるという形になるんです。 私は、この25年、26年の一括交付金のときに、もう既に基金を積み上げたり、用地も含めて選定をしたり、基本設計の部分まで含めていくだろうと私は予想していたんですけども、それから3年も4年も経過している。そうすると、また新博物館の構想が出てきたからと、それだけを理由にして、博物館がこれまでできなかったという理由を、もう言う時期ではないと、私は思います。 たくさんの方々の寄贈があり、人間国宝の方々がつくられた寄贈があったり、いろんな部分で、郷里の文化行政に対する、ソフト行政に対する期待大きい中で、そういう人たちの期待も裏切ることになるんじゃないかなと私は思うんですけど。 であれば、既に四、五年前から、石垣市の庁舎の建設基金のようなものの積み立てられて、具体的に財政計画まで、ここまでされていくというのが本来だったんじゃないですか。一括交付金の1,800万円を投与して、計画を練り直した時点で、今までにもう基金も積み上げられていない、財政的な裏づけも全くない、計画も裏づけも全くない、時間だけが経過している。この実態を、教育委員会の文化行政としてどのように考えますか。今から基金積立、何年積み上げます、構想を含めて。基本計画が出てこなければ、財源も出ない。でも、やる気が本当にあるんであれば、せめて基金が四、五年先からでも積み立てておくべきだったんじゃないですか。なぜ基金が積み立てられていないんですか。どうするんですか、この財政的な負担は。答弁してください。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 2時33分                               再 開 午後 2時33分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 新博物館建設に向けて、これからではありますが、基金を創設しながら、できるだけ早い時期に博物館が建設できるよう進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 人的確保も含めて難しいと思うんです。現在のこれまでの博物館の職員の定数と現状の定数どのようになっています。要するに、職員のスキルの問題もあると、職員の数の問題も含めて、建設構想するのに、そこあたりの充実がやっぱり必要だと思うんですけど、これまでの職員の定数、現実の部分についてはどうなんですか。 ○議長(平良秀之君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 再質問にお答えいたします。 現在、博物館の人員は、本部職員が4名、内訳は、課長1名、主に庶務を担当する管理係1名、こども博物館教室ほか各種講座を開催し、資料展示や調査、刊行物の出版などを担当する学芸係2名で、うち学芸員は1名であります。そのほかに嘱託職員が1名、臨時職員が1名の計6名体制であります。これは、現在、開館しながら事業を運営していく上で必要最低限の人員であるというふうに考えております。今後、新博物館構想を推進する中で、必要に応じて増員等も検討できればというふうに考えております。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 到底4名の職員では、日常業務をしながら、博物館建設構想を含めて具体化するというのは不可能だと私は思います。そこらあたり、職員の充実も含めて必要だろうと思います。 私は31年の当初予算の審査のときに、予算の具体的説明を見ながら館長に問い合わせをしました。嘱託職員の報酬が、日常の一般行政だと18万円嘱託なんですけども、なぜ14万円なんですかという質問をしたら、要する週6日の勤務じゃありません。なので、報酬の金額が低いですというのが教育行政の予算の審査のときの報告でした。 昨晩、この部分の14番の根拠は何なのかなと思って、ちょっと条例をひもといてみたら、この14番の嘱託職員というのは非常勤嘱託になっているんです。週3日の勤務と。この根拠は何なのかなと思って調べましたら、石垣市立八重山博物館嘱託員設置要綱というのがあって、要綱は部局、皆さんでつくるものなんですけども、その中で、この部分の嘱託職員が特別職になっているというのを見ました。嘱託職員の特別職という扱いがあるんですか。これ平成25年につくられたものです。週3日を勤務として、一定の報酬をやりますというような定めがあります。それ見て、非常勤の嘱託職員で特別職があるのかなと気づいたものですから、今質問しているんですけど、この根拠は何ですか。特別職の嘱託職員というの。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 2時38分                               再 開 午後 2時39分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) お答えいたします。 嘱託職員の特別職についてですが、地方公務員法3条に、特別職の中に嘱託職員、非常勤が含まれております。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 市の全般の嘱託職員にも、そういう特別職の部分の別の例があります。今まで予算審議の中で報酬は全て18万円という部分があります。もちろん専門職によって違いますけども、大体基準が18万円でされておるんですけども、この部分の嘱託職員の中で、今博物館でいう特別職というのは別の例があるんですか。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 2時40分                               再 開 午後 2時40分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。総務課長、翁長致純君。 ◎総務課長(翁長致純君) 再質問にお答えします。 嘱託職員というのは、先ほど部長がおっしゃいましたように、地公法の3条で特別職の非常勤の任用の中に入っていまして、本市においても、多くの嘱託職員いますけど、これは、各部署で要綱を作成して、金額も設定した上で、また嘱託職員はフルタイムの職員より労働性が低く、フルタイムの4分の3の労働時間ということでうたわれていますので、それに合わせて要綱を作成していますから、必ずしも18万円に限らず、要綱の中で金額は打ってくるものです。 ◆15番(宮良操君) 僕は、その他の中に特別職の分が記述があるのという話をしている。博物館以外にこういう例が、本庁も含めてあるんですかという質問なんです。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 2時41分                               再 開 午後 2時41分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。総務課長、翁長致純君。 ◎総務課長(翁長致純君) 各部署で要綱を作成しますので、博物館に限らず、この別表の中で、各仕事の内容、例えばアドバイザーとか、そういった種類がうたわれるようになっています。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 私は指摘しているのは、いいとか悪いという話じゃないです。ただでさえ人が少ないのに、週3日の分の、しかも、この中にはちゃんと資格を持った者というふうに記載されているもんですから、ただでさえ職員が少ないのに、週3日しか勤務しないということについては変則的だし、どうなのかなと思ったから今聞いているわけです。 教育長、今、文化行政の分の弱体化というんでしょうか、指摘があるような分について、教育長、何かこの件についてコメントがありますか。博物館がこれまで構想も見えてこない。この中で、教育長、教育行政のトップとしてこの件について何か所感があるんでしたら答弁してください。 ○議長(平良秀之君) 教育長、石垣安志君。 ◎教育長(石垣安志君) 博物館構想ができまして25年、直近でいいますと、5カ年間また何も進んでいないということでありますが、私も、博物館審議委員の皆さんとの話し合いの中でも大変狭隘になっていると、そして、展示室のほうもいろいろとこれまでいただいたもの等がいろいろ保存されて、収蔵されているというふうな中で、できるだけ早目に博物館をつくってほしいと、その要望等が多くの市民の皆さんから、また、ほかの外部のほうからもこういった声をいただいております。実際に博物館を見まして、私としては、できるだけ早目にそういった博物館の建設ができるように、また、いろいろな関係部局と調整して、しっかりまたやっていきたいなというふうに考えております。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 同じような指摘が、再度議会や市民の中から出ないように、ここでしっかりとした文化行政の発展のために、教育委員会はもう一度教育委員の皆さんにも諮って、博物館構想が見えるような形で対応していただきたいというふうに要望しておきます。 社教主事の資格取得についてであります。社会教育主事、必置事項です。去った予算審議の中で、児童家庭課の児童福祉士の旅費と受講経費が予算化されていました。8節旅費で、児童福祉士資格認定通信スクーリングに17万9,000円、残りの受講料で7万5,000円、児童福祉士も必置事項です。資格者を置かなくてはいけない。置くことができるんじゃないんです。置かなくちゃいけない。社会教育主事も任用資格として置かなくちゃいけない。今、市の職員で少ないという答弁がありましたけども、いるのかいないのか答弁してください。何名いるのか、資格者は。 ○議長(平良秀之君) 教育委員会総務課長、天久朝市君。 ◎教育委員会総務課長(天久朝市君) 再質問にお答えいたします。 市の正規職員におきまして、この資格を有する者は、本庁と連絡、連携をとった結果、数名いることを確認しております。二、三名だと認識しております。 また、現在、教育部の嘱託職員の中に、市の職員時代に社会教育主事として辞令を受けていたものが1名ございます。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 本庁部局、子ども家庭課の中では、ちゃんと予算計上して資格取得をする、いいことです。予算審議の中でも、総務課長に人事担当として、これから業務上どうしても必要な資格にとっては、1人の職員だと、資格者だと勤務が固定される。ですので、そういう人事異動上の方針も含めて、資格取得を含めてちゃんと義務づけて、職員の能力、資格をスキルアップすべきだという指摘をしました。総務課長も、そのような旨を含めて、引き取って課内で調整してみますという話でした。必置事項ですから置かなくちゃいけない。置くことができるんじゃないです。 今後、社教主事、しかも、以前は上野にある国立教育研究所に行かなければ資格取れませんでした。そのときの教授が琉球大学の文学部に今います。学部長をしています。ですから、この人がいる間に資格取得の講座が、今、沖縄県内で行われているわけです。今後、資格取得について、費用も計上して、児童福祉士と同じように計上して、資格取得を含めて促進していくということに対して、どのように考えます、予算計上も含めて。 ○議長(平良秀之君) 教育委員会総務課長、天久朝市君。 ◎教育委員会総務課長(天久朝市君) 教育委員会といたしましては、これまで公費による職員、個々の資格取得については、慣例として行っていなかった定義がございます。しかしながら、社会教育主事の配置については必置であることから、今後、市長部局とも連携をとりながら、また継続的な配置を視野に、資格取得に係る手法等について検討してまいりたいと思います。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 教育長、ぜひ博物館構想と職員の資格取得についてぜひ委員会の中でも議論して、ちゃんとして、委員会の決議でもって、当局と含めて、要求、要請をしていただきたいというふうに思います。 この件については終わります。 次に、畜産行政についてであります。 赤字が続いておりますけれども、財政再建の部分の委員会を立ち上げるという答弁がありましたけれども、どうしても、屠畜頭数というのは、一朝一夕に伸びたり縮んだりするものではありません。なぜなら、相当数いろんな部分の制限があるわけです、農家にしても。急増するという可能性はないわけですから、微増はあっても急増しない。しかも、市の部分でいろんな財政補助を出しながら、その育成をしているという実績が着実に上がってきているけれども、急激な増頭はないだろうと。そうすると、経営の中身をどう再建していくかという固いになると思います。 これまでの株主の出資額も含めて、累積、トータルとしての赤字の部分の額はどうなんですか。短期の部分の累積と単年度の部分の赤字が出ましたけれども、決算書を見ると、株主の出資も含めてすべてマイナス査定されている。これの額も含めると、私は1億円ぐらい行くんだろうと思うんだけど、このあたりはどうなんですか。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 2時49分                               再 開 午後 2時50分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 再質問にお答えいたします。 負債の部の合計で1億4,951万8,000円となっております。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 旧食肉センターの部分の累積赤字も多分その中にはいているだろうと思いますけれども、こういう1億円余りの債務がある。もう焦げついた状況だと思うんです。単年度の赤字の部分、900万円余り昨年赤字が出ている。このままずっと赤字が続くと、また10年すると1億円になっていく、1億円が2億円になっていく。 そういう部分で、私は増頭も含めて支援をしながら、現在の内部での財政再建をやっていくしかないだろうと思うわけです。 そういうところについて、ぜひ目に見える形で、議会にも、市民にも、受益農家にも目に見える形で、こういう債権をしていきますということをぜひ対応していただきたいというふうに思っています。 そして、一般の部分と違って食肉センターは1カ所しかないわけです。その赤字が全て農家のと畜料に上乗せされていくと、構造的にと畜料が上がっていく。しかも、県内のと畜の単価よりも石垣のほうが高いと言われている中で、そういったことをやっぱりやっていかないと、全て赤字を含めて農家に転嫁していくということはありえないだろうと。私は県内の平均のと畜単価で行くしかないだろうと。そのためには、やっぱり抜本的な改革が必要だろうと、財政再建が必要だろうというふうに思います。 その中で、実は一般質問、新聞で取り上げました肥育農家の方々から、次年度から危険部位の部分のと畜残渣が、また単価が上がるという話がありました。この件についてはどうなんですか。この件についてはどうなんですか。要するに、赤字を含めてまた農家の単価をやるのか、このあたり経営上確認されたことなのか、情報だけなのか。農家から相談がありました。この件についてはどうなんですか。 ○議長(平良秀之君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 先ほどの次年度からと畜残渣の値上げの件なんですけれども、家畜伝染病予防法施行規則及び牛海綿状脳症対策特別措置法施行規則の一部改正により、牛海綿状脳症、通称BSEと言っておりますけれども、それの対象月齢がこれまで生後48カ月まででしたが、次年度から96カ月に引き上げられます。その影響で、頭数が大体5頭から10頭、重量にして1頭当たり70キロぐらいの増加が見込まれます。そのために、輸送料、費用等負担の増加が予想されます。 次年度の輸送処理の実態を見ながら、32年度、次の次の年、その辺に検討していきたいと思っております。 また、赤字対策を農家負担に強いることのないように、八重山食肉センター経営評価検討委員会に図りながら対応していきたいと考えております。 基本的な考えとしましては、生産農家、それから、食肉センター、生肉を扱う乗車など、食肉を扱う市場全体として最適を図るという観点から、関係者と共有しながら対応していきたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 2時54分                               再 開 午後 2時55分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 死亡牛の取り扱い、BSEの関係で48カ月から96カ月にふえるとなってくると、今まで48カ月以上は、実は県のほうでBSEの部分の助成を受けながら処理をしていた。これが96カ月になると、死亡牛が増頭するという可能性がありますよね。死亡牛。要するに、処理センターで処理する死亡牛が増頭するという可能性がある。 食肉処理センターの実績を見てくると、26年度、200万円余りの黒字、27年度も230万円、28年度も210万円、そのうちの牛の部分の死亡処理が大多数です。通算すると、3年間だけでも600万円ぐらいの黒字が実は出ているんです。値上げする必要は全くないだろうというふうに思うんです。 それと、増頭すると、その分だけ処理費用が食肉処理センターに入ってくる。そうすると、その分だけ経営がかえって安定してくるだろうと思われるんです。だから、上げるべきではないでしょうという話をしているわけです。 農家から、そこでも含めて単価を取っているわけですから、農家負担にしないでほしいというような要望があったから私は質問をしているんです。ちゃんと資料を含めて指摘しておきますので、安易に農家負担にならないような財政運営をしていただきたいということです。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) お答えいたします。 食肉センターに関しては、経営という観点からいきますと、非常に厳しい状況であります。議員、先ほどご指摘があったように、これまでの累積、株主の資本金の減額等を行いながら累積赤字を消してきた部分があるんですが、現実的に、まだ数千万円の累積赤字を持っている状況において、3年間200万円とか、トータルで600万円近く黒字が出ているから値段を上げるなという話をすると、実質的には経営赤字の体質の中で、これまでの累積赤字が一切解消できないという状況になってきております。 現状において、今、石垣市から食肉センターは補助金等は受け取っていない、経営に対する補助金は受け取ってない状況で、自前で運営しているわけでありますけれども、先ほど議員がおっしゃったように、頭数がふえないと、牛の頭数、豚の頭数、そして、最近はヤギがふえてきておりますが、そのと殺料で経営の主たる収入を得ているわけですから、と殺をできない、と殺の頭数が上がらない状況で経営を改善しろというのは非常に厳しい状況であります。 ご存じのように、現在、従業員の皆さんも大変きつい業務をやっている中において、決して高い給料ではありません。それなのに中身を改善しろということになると、それこそいろいろとご指摘があったように、電気をとめたりとか、そういうことをしないと、それ以上経費を節減することができない状況において、今なお経費を節減しろと、農家負担をふやすなというのは、やはり八重山全体の畜産を考える上においては、一方にだけ責任を押しつけてるような感じがあります。 やはり、ここはJAさんを含めまして、そして、肥育農家の皆さんを含めまして、もちろん会社も含めまして、全体的な取り組みをやっていくべきじゃないかと思っております。 以前からと畜頭数をふやすために、肥育に対する助成等も行政として行っておりますが、ただ、石垣の場合が個別農家、個々の農家が個人経営の農家が多いもんですから、一気に100頭も200頭も増頭することができませんから、そこはひとつJAさんあたりに、センターを持っていますので、そこを肥育頭数をふやしていただくということが必要かと思っておりますので、また、残渣の処理等についても、費用負担、実質的に費用の負担額が上がっておりますので、これを農家じゃなくて食肉センターに見ろという話になると非常に厳しい状況ですので、そこは長年畜産にかかわっている議員ですからご理解をいただいていると思いますので、建設的なご意見、前向きなご意見をいただければと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) ですから、私はまだ改善の余地があると思っています。 1月に常務役員が退職をしたと。私は、そういう部分では、今の職員の中で経営をするか、そうでなければ非常勤の部分の関係機関から出向をするかというような部分の選択も含めて、そういう財政のあり方も検討すべきじゃないかという意味で言っているわけです。 なぜなら、宮古と沖縄本島のと畜料との格差も含めて、経営が悪化しているから、全て経営の部分だけ農家にやってほしくないというのは農家の意見であるわけですから、だから、もっと組織の中身を見直すべきじゃないかという指摘です。 ですから、今後、人事も含めて、人事の部分の費用負担も含めて財政としてどうするのかという形で人事の問題も取り上げたわけです。 そういう意味では、私は人事も含めて対応して、努力の限界までやって、それで赤字であるのであれば、農家の皆さんの理解を得るということであって、まだまだ改善する余地があるというのは農家の声の中にもあるわけですから、そういった意味で、今後、人事も含めて、役員報酬も含めて、財政を含めて、健全化するための部分の措置に移行するのか、それとも、非常勤の皆さんにやってもらうのか、関係機関から出向してもらうのか。このあたりについても、私は検討すべきだと思うけど、この件についての見解がありましたらお願いします。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) まず1点は、今、常務が不在という状況で総務部長がその役割を担っている状況でございます。石垣市は株主として一番株を持っておりますので、形上、私が代表取締役ということになっておりますが、当然、私は食肉センターから1円も報酬を受けておりません。 ただ、経営に関しては、その都度チェック等をしながらお話をさせていただいておりますが、現状、総務部長がいるからといって、総務部長に全てを委ねるという形になりますと、個人の負担があまりにも大きくなりすぎます。会社経営において、決裁等もありますけども、部長という立場の人に全てを預けるという形になると、やはり会社の経営の安定性、そしてまた、コンプライアンス等を含めて非常に無理があるのかなと。 議員、先ほどおっしゃったように、外部機関を含めて行政からの出向という話でございますので、それであるならば、結局、実質的には、例えば出向させるということはその人の給与は県なり、市なりが負担するという形になるわけですから、それでしたら以前であったような補助金を支出してでも会社経営を安定させるような体制を取れるかどうか、それを議員の皆さんがご理解していただけるかどうかというところになると思います。 現状では、私どもは外部からの補助金を受けずに、内部を切り詰めて経営をしている状況でございまして、職員の皆さんは本当に厳しい状況の中で、そんなに高くない給与の中で八重山の観光、そしてまた、経済の一翼を担っている食肉センターのと殺という大変厳しい仕事をこなしていただいているということはご理解いただきたいというふうに思います。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 株主、JAさんも含めて、出向なり、兼務なり、そういう部分の策をしながら、ぜひ安定経営に取り組んでいただきたいという旨を申し上げて、次の質問に移ります。 次の質問は、消防、防災の関係の質問になります。 防災無線の部分、未設置の部分、特に1771年の明和の津波のときに石垣市の東海岸は、市内も含めてなんですけども相当な大きなダメージを受けました。その東線の中にまだ未設置地区があるというような市民からの声がありましたんで、今回、取り上げさせていただきました。 ぜひアナログからデジタル化にするのも時代の趨勢ですからいたし方ないとしても、まさに、小さな集落でも防災関係上の公平な情報が行き渡るというのは市民の基本原則のうちの基本であると思うんですけども、この部分について、ぜひ計画に入れて、アナログから出時あるかの部分の予算も含めてやるべきだと思うんですけど、どうでしょうか。 ○議長(平良秀之君) 総務部参事兼防災危機管理室長、大濵 武君。
    ◎総務部参事兼防災危機管理室長(大濵武君) 宮良議員の再質問にお答えいたします。 災害時には、情報伝達手段の多様化が重要となります。特に、点在する防災行政無線、屋外スピーカーの未設置畜集落では、天候等に左右される屋外スピーカーが有効な伝達手段とはならない場合がありますので、次年度では、デジタル移行とは別枠に、これは実施設計は終わっておりますので、別枠にて、戸別受信機や防災ラジオ等、あらゆる情報伝達手段を考慮して対応していきたいと思っております。 ただ、議員がおっしゃるように、明和の大津波クラスの災害が発生した場合、そういう地区の方々にもエリアメール等で緊急受信速報、大津波警報等は間違いなく伝わります。携帯をお持ちの方には全て届きます。 また、地域の情報等は、エリアメール、防災メールとか、LINEもやっておりますし、そういう情報でも届くようになりますので、それも含めて、あらゆる多様化した伝達手段を考慮していきたいと思っております。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 届かない地域というのは、やっぱり石垣市は観光都市であるわけですから、石垣島一周、全て観光客が巡っている、観光しているという実態が、これは観光産業の側面からも安全安心の部分というのは、経済活動の中でも基本中の基本である。そういう意味では、1日でも早く、1年でも早く、未設置地区の分のカバーをするという形で対応いただきたいというふうに思っています。 それでは、消防行政、これまで自主防災組織45カ所を含めて、12カ所については訓練を行っていると。残りの部分についてはこれからということです。今後、このような状況を含めてどのように対応していきますか。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 3時06分                               再 開 午後 3時07分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。消防本部警防課長、新城 剛君。 ◎消防本部警防課長(新城剛君) 宮良議員の再質問にお答えいたします。 12カ所以外の地区の現状については、毎年実施される市民防災訓練においては、これまで職員を派遣して、防災資機材、消火資機材、AEDの取り扱い訓練等を実施していますが、組織の自主的な訓練についてはなされていない状況にあります。 今後は先ほども申し上げましたが、自主防災組織指導育成計画に基づき、職員を派遣し、自発的な活動が行われるよう働きかけ、育成してまいります。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) せっかく一括交付金を使って52カ所設置したわけですから、以前、私たちも委員会の審査の中で現場視察をさせていただきました。そしたら、まだ買ったばかりで、袋もまだ外されずにそのまま、テープが巻かれたままの資機材が残っている、大変なことだということを感じたもんですから、今回、防災との関連があったから質問させてもらいましたけども。 防災倉庫、防災資機材、管理運営状況については、定期点検、管理はどのような形で実施しているのか、このあたりについて教えてください。 ○議長(平良秀之君) 消防本部警防課長、新城 剛君。 ◎消防本部警防課長(新城剛君) 再質問にお答えします。 防災倉庫と防災資機材の管理運営については、自主防災組織育成資機材貸借契約書において、貸与物品を定期的に点検し、その状況を年1回、消防本部に報告しなければならないとされています。 平成29年度は31の地区で資機材点検報告が出されていますが、平成30年度は多くの地区で、まだ行きとどいていない状況にあり、点検報告の提出を呼び掛けているところです。 今後、確実に点検管理が実施できるよう、指導を育成してまいります。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) ぜひ、無用の長物、宝の持ち腐れにならないように、せっかく防災都市をうたって、あれだけの、52カ所の部分に自主防災組織を立ち上げたわけですから、徹底をやっぱりやっていただきたいなと思います。 もう一点、自主防災組織、現時点で何が課題なのか、何が問題点なのか、最大の部分の原因は何なのか、そのあたりをちょっと教えてもらえますか。 ○議長(平良秀之君) 消防本部警防課長、新城 剛君。 ◎消防本部警防課長(新城剛君) 再質問にお答えします。 冒頭の答弁とも重なる部分がありますが、自主防災組織の問題点については、多くの地区で公民館長が自主防災組織の会長も兼ねており、そのもとで活動を行う防災リーダーが不足していることが上げられます。 課題につきましては、自主防災組織の活動を担う防災リーダーを育成することが上げられます。その対策といたしましては、同じ地域で活動する消防団員と連携し、防災知識と経験が豊富な消防団員に自主防災会のリーダーを担ってもらい、平常時における資機材取り扱い訓練やAEDの取り扱い訓練、救急法訓練、消火栓を使った消火訓練等を隊員に指導し、地域の青年部や婦人部、民生委員とも連携した活動を進めることで、実効性のある継続した活動ができるものと考えております。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) ここ数年で消防の組織並びに施設のほうで相当変化をしました。旧庁舎から移転して日本専売公社の跡地に移転、そして、新たな庁舎、旧空港跡地に移転と、そして、伊原間出張所も含めて建設と。それと、一括交付金を含めた自主防災組織、機器の整備。 長年、消防行政にかかわった消防長、今度で勇退という話を聞いておりますけども、そういう部分で、この間、消防を含めて、防災を含めてきたときに、消防長として何か総括して、これまでの部分でこうあるべきだということを含めて、最後にあるようでしたら消防長に一言答弁をいただきたいと思います。 ○議長(平良秀之君) 消防長、宇根規光君。 ◎消防長(宇根規光君) お答えします。 市町村に消防本部、自治体消防になりまして、70年が経過しております。その間、単なる町火消しからいろいろなことが市民からニーズがありまして、救急の運用開始、いろいろな社会変化に伴いまして、消防も大分変わってきました。市民のニーズに応えてきた結果がこのようになっております。 防災は必要不可欠、最も大事な業務であります。充実してきた、こういった消防業務ももっとさらに発展していくよう、またお力添えをよろしくお願いします。 以上です。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 自治基本条例の質問をする前に1件だけ質問漏れがありますけどもいいですか。畜産行政。 ○議長(平良秀之君) はい、許します。 ◆15番(宮良操君) ゲノミックの部分の中で、ちょっと質問漏れがありましたのでお願いをしたいと思います。 平成30年度、約100頭、ゲノミック検査をさせていただきました。そのような状況と、この経緯については1頭当たり1万7,500円、全て県からの助成で2分の1、8,500円を農家が負担するという状況であります。 ぜひ、31年度も予算書には県からの予算が充当されて、100頭というのが予算書にありましたけども、ぜひ、補正予算でもいいですから、農家の8,500円の負担分の4,000円でも、3,000円でも、補正を組んででもいいから、この事業をなお一層浸透するような部分での畜産行政の後押しができるものなのかということで答弁をいただきたいと思います。 ○議長(平良秀之君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 再質問にお答えいたします。 平成30年度は19経営体で100頭の検査を行っております。県からの事業費が160万円です。次年度も同じようにいくと思います。ただ、今回、農家負担のほうは8,500円、補助のほうが7,500円となっております。 次年度に向けては、助成金の予算確保等に努めてまいりたいと思います。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 石垣市の30万円の助成を受けて、県外からの導入が非常に多いという形で、ぜひ島内の部分の保留をするというのであれば、ゲノミックを使って優秀な雌子牛を島内循環させるということであれば、それだけ島内にお金が落ちるわけですから、島内経済、それと、増頭の機運も上がってくるという意味で、8,500円のうち、半額の4,000円でもいいし、3,000円でもいいし、ぜひ補正を組んで、このゲノミック、県の補助事業も含めて、市も幾ばかりか支出をしていただいて、3年間の期間限定つきとうような県の予算でありますので、ぜひ補助補強をしていただきたいとお願いを申し上げます。 最後になりました。自治基本条例について質問をさせていただきます。 これまでの答弁を含めて、私はさった12月の、私たちが申請をした部分の書類が受理できなかったと。もしかすると、今度の、新年度の3月議会に条例案が提案できるかなと期待しておりましたけれども、この間、一時たりとも住民の主権という権利については、私は補償する体制にあるべきだと。要するに、気づいたらそれを補うのが行政の仕事だというふうに思うんです。それが、まだ条例として制定されてこないという部分についてはいかがなものかと。私は行政の義務だというふうに思うんですけど、この件について、時期についてもある程度目標を持って取り組むべき、必要だと思う。 なぜなら、現実的に今の自治基本条例では、住民投票の部分の発議ができないと。私たちが、結局申請したけどできなかったわけですから。この件について急ぐ必要があると思うんですけど、どうですか。 ○議長(平良秀之君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) 宮良 操議員につきましては、事実誤認があると思いますので、釈明をさせていただきます。 操議員、石垣市住民投票実施請求代表者証明書交付申請を提出いたしましたが、現時点において、住民投票実施に至るまでの手続きを規定した規則等が制定されていない事由により不受理となったということで述べられておりますけれども、私たちの不受理の理由につきましては、自治基本条例が不備の部分につきましては、地方自治法を準用することできちっと運用ができますと。ところが、その地方自治法に基づくその必要な書類、つまり、地方自治法に準じた場合には、地方自治法施行例第91条第1項におきまして、代表者証明書の交付書の申請書につき、その請求の趣旨、1,000字以内にその他必要な事項を記載した条例制定請求書を添えなければならないということで、その1,000字による請求書の補完を操議員は請求をしたところでございます。 ところが、そういうことで請求をしたところ、上記条例制定請求に添付する趣旨の1,000字の申し出がございませんでしたので、不受理取り扱いになっているだけでございまして、規則が十分でないがゆえに不受理としたということにつきましては、誤解があると認識をいたしております。 さらに、今回の直接請求につきましては、内容につきましては、自衛隊、あるいは平得大俣地区にかかる自衛隊駐屯地の住民投票ではございません。誤解があったらいけませんのでしっかり申し上げますけれども、旧西海区水産研究所石垣支所の土地購入の賛否を問う住民投票ということでの宮良 操議員ほか3名の議員の皆様による請求でございました。 ということで、企画政策課のほうの担当のほうから、その内容につきましては、るる電話等、あるいは書類も合わせましてご説明をしているところでございますので、誤解の内容にぜひ述べていただきたいと思っております。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。時間が迫っておりますので短めにお願いします。 ◎市長(中山義隆君) 私どもといたしましては、自治基本条例におきます住民投票において常設条例は必要ないというふうに判断しておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(平良秀之君) 宮良 操君。 ◆15番(宮良操君) 自治基本条例には、地方自治法を準拠するという項は1項もないです、部長。どこにあるんですか。 残りの市町村には、不足のものについては地方自治法に準拠する。大学の行政学の教授にも問い合わせて、弁護士にも確認しました。本来は、常設条例があったら、それをやる必要がないんです。石垣市の自治基本条例の中に、どこに地方自治法を準拠すると書いてあるんですか、部長。 地方自治法は、ちゃんと趣意書を出すというのをわかっています、こちらも。だけども、石垣市は自治基本条例がないから私たちは出したわけです。そしたら、皆さんは地方自治法に準拠して趣意書を出しなさい。それは、私たちやりとりをしたでしょう。どこに地方自治法に準拠すると書いてあるのか。どこにも書いていないです。 残りの市町村には、ないものについては地方自治法を準拠すると、ちゃんと条例に書かれているんです。自治基本条例の中に。石垣市はそれがないんだよ。だから、私たちは出して、その地方自治法を準拠するというのは当たらないという話を企画とやりとりをしたわけです。どこに書いてあるんですか。何条のどこに。 ○議長(平良秀之君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) 条例に不十分なものにつきましては、日本の法令の解釈上、条規法につきまして、同様の法令があるんであれば、その上位法に基づいての運用につきましては、適用あるいは準用をして取り扱うということになっておりますので、私たちは、そこに不備があることについては認識をしております。 言わせていただければ、その当時、宮良 操議員も議員であり、表決をされたわけでございますので、そういう意味合いにおいて、私以上に認識をしている立場だと思っております。 ですから、私たちもその環境、あるいは今回につきましては、上程の時期ではないということで、今、るる調査をしているところでございます。 ○議長(平良秀之君) 時間になりましたので、以上で宮良 操君の質問は終わりました。 10分ほど休憩をいたします。                               休 憩 午後 3時22分                               再 開 午後 3時34分 ○議長(平良秀之君) 再開します。 次の質問者、内原英聡君の質問を許します。内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 皆様こんにちは。本日最後の質問に立たせていただきます。会派ゆがふ、内原英聡でございます。長時間続いておりますが、もう少々、しばらくお付き合いのほどお願いいたします。 さて、本日の質問について読み上げてまいります。 質問項目の1、石垣島への陸自配備計画について伺います。 昨年7月18日、中山市長は、石垣島への陸自配備に関し理解をした上で、協力体制を構築していく旨表明されました。 質問1の1、本市役所庁内の協力体制なるものはどうなっているか伺います。取りまとめる部署、会議開催の回数や日付など、概要をお知らせください。 質問1の2、次に、予定地に含まれる民有地についてです。昨年9月、沖縄防衛局の委託で測量業者が民有地の農園に無断で侵入し、商品作物を伐採するという事件が起きております。その後、石垣市は被害者並びに予定地に含まれる民有地の方々に対し、ヒアリング等、実施しているでしょうか。また、前段として、予定地やその付近の民有地の地主等把握しているでしょうか。 質問1の3、石垣島への陸自配備に係る中山市長の一連の答弁は、当初から一貫しているでしょうか、見解を伺います。 質問1の4、情報公開制度や本市公式ホームページ以外自衛隊関係の情報を本市はどこで発信しているか。メディアからの質問、コメント取り、取材への対応というような消極的姿勢を除いて、どのような発信をしているか、御答弁をお願いします。 続いて、質問2です。市長の出張について。 質問2の1、市長の出張に係る任意の文書の保存方法、情報公開等のあり方を伺います。 質問2の2、市長の過去3年の任意の出張について伺います。こちらでは、市長はどのようなときに出張なさるのか、出張に係る文書の作成、保存、管理、チェック体制など、担当部署はどちらになるか、内容をチェックする部署はどちらかから初め、さらに事前通告したとおり、過去3年間の出張内容は問題なく管理、保存を徹底されているか伺います。 質問項目の3は、市役所移設後の跡地利用、美崎町の再開発について伺います。 質問3の1、石垣市役所現庁舎等跡地利用基本方針策定委員会について、最新の進捗を伺います。 3の2、美崎町とは、そもそもどういう土地柄なのか、今はここが埋め立て地であるということも知らない子も多くいらっしゃる時代です。大まかな沿革や本市としての今後どのようなまちにしていきたいのかなど、再開発構想等あれば伺います。 質問項目の4は、難病患者等への支援体制についてです。昨年9月、12月議会で、私は、児童、生徒の派遣費助成について質問いたしました。本件は、今後も重要視する予定ですが、一方、命がかかわる一刻を争う重大なテーマといえるのが、本市における難病患者等への支援体制のあり方です。 質問4の1、市長の平成31年度の施政方針について、改めて内容を確認いたします。 質問4の2、石垣市難病患者等渡航費助成事業について伺います。概要をお知らせください。 続いて、質問項目の5です。本市の文化、観光行政についてです。 質問5の1、教育部のうち、文化財課、市史編集課、図書館、博物館の人事について伺います。人員は不足していないか。各部署の職員数、そのうち3年以上在籍者数、図書館においては司書の人数、博物館においては学芸員の人数もお知らせください。 質問5の2、新八重山博物館の課題について。現在の建物はいつできたのか。また、現在、博物館が抱えている課題を率直にお知らせください。 質問5の3、本市の多言語案内について伺います。視覚、聴覚にハンディを持たれる方々を初め、市民生活の向上、また、観光立市をうたうからには、英語、中国語、ハングル、点字、音声など、案内板の増設、拡大は不可欠であると私は考えております。現状いかがになっているか、伺います。 以上です。再質問は議席より行います。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君の質問に対する当局の答弁を求めます。総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) 内原議員の1項目め、石垣島への陸上自衛隊配備計画について、順を追ってお答えいたします。1点めの町内連絡体制については、昨年7月18日に陸上自衛隊駐屯地配置について了解する旨の決定に伴い、配備計画に関する町内の連絡体制を構築するため、8月6日に石垣市陸上自衛隊駐屯地配備計画町内連絡会設置要綱を交付し、事務局を総務課に置くこととし、同要綱は同日付で掲示板にて告示しております。また、第1回連絡会を8月8日に開催し、これまでの経緯と今後の連絡体制構築について確認いたしました。そして、10月30日に第2階の連絡会の開催、本年2月18日に第3階の連絡会を開催し、配備計画に係る事務手続きの検討及び調整を行っております。 続きまして、2点目、予定地に含まれる民有地についてお答えいたします。民有地につきましては、防衛相の説明会資料で示された予定地全体の図面や航空写真などにより、民有地の情報を把握しておりますが、あくまでも説明会の図面などに基づいているため、精度の高い詳細な情報ではございません。また、民有地において、防衛相は用地取得に向けた交渉を行っておりますが、民有地をどこまで取得できたかなどの詳細な情報提供は特にございませんので承知しておりません。今後、民有地も含めた事業予定地全体の関係法令等の対応についても市としては確認が必要と考えておりますので、適切な時期に沖縄防衛局に対して事業計画の全体範囲に関する情報提供を求めてまいりたいと考えております。 続きまして、市長の過去の答弁について、4点目の市長の市民への情報公開、広報のあり方については、本市ホームページでの情報発信防衛相関係者との面談の際には、マスコミに取材を依頼し、新聞やテレビ等での報道を通して情報をお伝えしております。また、医師外資情報公開条例に基づく、公文書の公開請求がある場合は、適正に公文書を公開しております。 ○議長(平良秀之君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) 内原議員の2項目めと3項目めについて順を追ってお答えをいたします。 2項目めの1点目、市長の出張についての文書の保存方法、情報公開等についてお答えいたします。市長の出張につきましては、市長が必要と認める公務について出張をし、それに係る調書等の作成につきましては、企画部、企画政策課、秘書係にて行っております。また、情報公開については、市民などから情報公開請求があった際には、石垣市情報公開条例及び石垣市情報公開条例施行規則に基づき、適正に処理を行っております。 続きまして、2点目の出張に関する関係文書の保存に関しましては、石垣市文書編集保存規定に基づき、適正に取り扱っており、秘書係で保存をいたしております。 続きまして、3項目めの1点目、石垣市役所現庁舎等跡地利用基本方針策定委員会の進捗についてお答えをいたします。現市役所庁舎は、老朽化などに伴い、新庁舎の建設が進められていることから、庁舎移転に伴う中心市街地の空洞化が懸念されており、庁舎跡地の有効的な活用が求められているところでございます。昨年6月に石垣市役所現庁舎等跡地利用基本方針策定委員会を設置をいたしました。同委員会におきましては、中心市街地における課題の解消とともに、新たなにぎわいの創出に向けて、現庁舎等の跡地利用基本方針の策定を目的に、さまざまな議論が行われ、計4回の委員会とパブリックコメントを経て、昨年12月、市長に答申を行い、石垣市役所現庁舎等跡地利用基本方針が策定されたところでございます。今後は、基本方針に基づき、より具体的な基本計画の策定とあわせまして民間活力手法の導入の可能性についても調査検討をしてまいりたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 内原英聡議員の3項目め、2点目の美崎町の沿革や再開発構想についてお答えいたします。美崎町は、かつて海であり、市街地の人口増加などを背景に、昭和30年代に埋め立てられ、美崎町が誕生いたしました。それから約半世紀が経過いたしました。美崎町は本市の中心市街地として、重要な役割を果たしてまいりました。これからもさらなる発展をしていくために、将来像の構築が重要となります。そのため、将来像を示す計画として、平成25年3月美崎町再開発構想を策定しております。今後はこの構想を基本に現庁舎跡地利用の動向を踏まえるとともに、状況変化などにも応じた検討を加えながら、美崎町のさらなるにぎわい創出に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 市民保健部長、野底由紀子さん。 ◎市民保健部長(野底由紀子君) 4項目め、難病患者等への支援体制について、2点のご質問がありますので、順を追ってお答えいたします。 1点目の市長の平成31年度の施政方針についてお答えいたします。施政方針では、沖縄本島の医療機関へ通院が必要な難病患者と付き添い家族に係る経済的負担の軽減を図ることを述べております。平成31年度から付添人の拡充と治療の都合により宿泊する必要がある場合、真に通院に要する宿泊費に対する1泊4,000円を限度とする助成費を新たに計画しておりますので、難病患者の方と付き添い家族の方の経済的負担の軽減になると考えております。 2点目の石垣市難病患者等渡航費助成事業についてお答えいたします。 当助成事業を担当する部署は、健康福祉センターの健康づくり係になっております。平成24年度の10月から一般財源により航空運賃の一部を助成する事業を始めました。平成29年度からは沖縄県が離島患者等支援事業を制定いたしました。補助率は2分の1です。補助対象者は1、指定難病患者、2、特定疾患患者、3、小児慢性特定疾患児童等、4、がん患者、5、妊産婦、6、特定不妊治療を受ける夫婦、7として、今回新たに拡充するのは1から6の対象者が未成年者、介護保険法における要介護者、もしくは要支援者である場合、医師が通院のため必要であると認めるものであって、石垣市が付き添いを要すると認める場合、付き添いで同行する方のうち1名を助成対象としております。助成額につきましては、航空運賃の往復1万円、ただし助成額に満たない場合は実費分となり、各年度上限1人2万円までとしております。さらに新規に追加する宿泊費につきましては、1泊4,000円とし、助成額に満たない場合は実費分となります。各年度1人2回までとし、1回につき3泊までとしております。 ○議長(平良秀之君) 教育部長、宮良長克君。 ◎教育部長(宮良長克君) 本市の文化観光行政について2点のご質問について順を追ってお答えいたします。 初めに、教育部のうち、文化財課、市史編集課、図書館、博物館の人事についてお答えいたします。 まず、各部署の職員数及び3年以上の在籍者についてお答えいたします。文化財課は、職員数9名、そのうち3年以上の在籍者が3名、市史編集課は、職員数4名、3年以上の在籍者が1名、市立図書館は職員数3名、3年以上在籍者が1名、八重山博物館は職員数4名、3年以上在籍が1名となっております。また、図書館及び博物館において専門的な資格を取得している者についてお答えいたします。図書館の司書については、本部職員が1名、嘱託職員が5名、博物館の学芸員については、本部職員1名となっております。人事配置につきましては、毎年市長部局と人事交流を行い、限られた人員の中で資格等も勘案しながら適切な配置を心がけているところであります。 次に、市立八重山博物館の課題についてお答えいたします。石垣市立八重山博物館は、昭和47年10月18日に開館して以来、47年目を迎えております。課題としましては、施設の老朽化と資料の収蔵スペースの確保であります。施設の老朽化については、外壁や床タイルを中心として、複数回の修繕を行うなど、安全面に配慮した観覧スペースの確保を心がけています。現在、八重山博物館が所蔵している資料は、2万点を超え、現状では、管内の資料室や地下収蔵庫で収まらず、館外にプレハブ収蔵庫があるほか、施設内に民間の倉庫の一部を借りて保管をしております。また、講座や企画展を行う特別陳列室の一部や玄関ロビーの一部も収蔵スペースとして活用しておる状況です。 また、常設展示室につきましては、サバニや、くり船などの大型資料の移動と保管場所の確保が困難であることなどから、観覧のための通路が狭く、団体の入場者を調整したり、車椅子での観覧に不便をかけている現状があります。 ○議長(平良秀之君) 企画部観光文化スポーツ局長、大嵩久美子さん。 ◎企画部観光文化スポーツ局長(大嵩久美子君) 5項目め、本市の文化観光行政について、3点目の市内の多言語案内についてお答えいたします。 多言語案内につきましては、現在、多言語対応をしている観光案内パンフレットやマップの発行などの対応をしております。また、本年度は沖縄離島活性化推進事業を活用しまして、観光客に向けた情報発信事業してWi─Fiアンテナとを観光地や市街地を中心に増強整備し、それを踏まえ、多言語対応の観光アプリの機能強化に取り組んでおります。観光アプリは、観光地や市内の店舗情報のみならず、避難場所の案内や災害時におけるリアルタイムでの通知など、観光客への情報提供が可能となっております。今後は、沖縄観光防災力強化支援事業費補助金を活用し、避難所の経路案内などの防災情報をあわせ持つ掲示板の設置や、QRコードでの詳細情報の多言語による対応など、関係機関と連携を図り、進めてまいりたいと考えております。 ○議長(平良秀之君) 当局の答弁は終わりました。 引き続き、内原英聡君の再質問を許します。内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 各ご担当の皆様、冒頭のご答弁ありがとうございました。これより再質問を行います。 まず、質問の1について、1から始めていきたいと思います。庁内連絡会の会議の回数でありましたり、あとこういう連絡会があるということの存在のお知らせでした。それで、こちら、入手した資料によりますと、例えば総務部であったり、企画部、あるいは建設部、そして水道部などが、皆さんが集まって議論していることと存じております。こちらは、総務課で一元管理、あらゆる情報を自衛隊配備に係る話はまとめているということなんですが、その認識でよろしいでしょうか。ご答弁お願いします。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) お答えいたします。庁内連絡会につきましては、陸上自衛隊駐屯地配備計画に関し庁内における連絡協力体制を構築するため設置しております。駐屯地に係る関連業務につきましては、関係法令等が多岐にわたることから、関係各課との横の連絡体制を構築し、円滑に事務処理ができるよう設置しております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) ありがとうございます。このような庁内連絡会の協力体制があるということも市民にとっては大切な情報になると思いますので、重要な事案など決まるときは、広報していただけたらと思って、次にまいります。 昨年12月議会なんですけど、私、実は内原が読み上げていた石垣市の自然環境保全条例、こちら条文と僕が誤っておりました。これ訂正したいと思うんですけれども、なぜ間違っていたかというと、私はインターネット上にある石垣市の自然環境保全条例をもとに、質問を行っておりました。しかし、このほどこちらの例規集を拝見したところ、どうもこちらで把握している条文とずれがあるというところで、訂正したいと思います。それで、ちょっと例を挙げるんですけれども、例えば開発行為の届け出について、私は、改正前のものをベースにして、12条というふうにおりました。これは改正後16条になっておりました。また、市長の同意、開発に関する市長の同意というのは私は14条と申し上げましたが、最新のものでは18条といったふうになっています。このような箇所で修正いたすんですけれども、さらに前回ちょっと指摘しなかったんですが、この石垣市自然環境保全条例の第6条に石垣市自然環境保全審議会を置くというものがございます。またなんですけれども、同じく例規集に書かれておりました市の生活環境保全条例というのがございます。こちらでもやはりこういうふうな工事をするときは、市長は規制基準を定めなければいけない、その場合に、市の環境審議会というのを開かなければならないとあります。それで、審議会についても条例がございました。ずっとかねてより当局の方々、あるいは市長も関係法令、あるいは条文等に沿って適正に事務処理を進めていくというふうに答弁なさっておるんですけれども、この2つについてはいかがでしょうか、開かれているんでしょうか。ご答弁お願いします。             〔(休憩を求めます)という者あり〕 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 3時58分                               再 開 午後 3時59分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。市民保健部長、野底由紀子さん。 ◎市民保健部長(野底由紀子君) 再質問にお答えいたします。 先ほどの自然環境保全条例の件ですけれども、確かに、石垣市自然環境保全条例の中で策定するように定められておりますけれども、これは、平成25年度だと覚えておりますけれども、石垣市の貴重種保全史を制定するときに、2年間の期間で開かれております。そして、生活保全条例のほうも石垣市の生活保全条例のほうで規定はありますが、こちらのほうも石垣市の生活環境の中における規定を定める場合に設置を求められておりますので、現在は開催されておりません。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 自衛隊配備関連では開催されないということでよろしいでしょうか。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 4時01分                               再 開 午後 4時01分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。市民保健部長、野底由紀子さん。 ◎市民保健部長(野底由紀子君) 再質問にお答えいたします。 石垣市自然環境保全条例、石垣市生活環境保全条例、いずれにいたしましても今回の審議会は自衛隊配備にはそぐわないものと認識しております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 今、そぐわないという答弁なんですけれども、そぐわないと判断する基準は何でしょうか。ご答弁お願いします。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 4時02分                               再 開 午後 4時07分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。 市民保健部長、野底由紀子さん。 ◎市民保健部長(野底由紀子君) 再質問にお答えいたします。 先ほど、石垣市生活環境保全条例の生活環境審議会のことにつきましての目的なんですけれども、こちらのほうは、他の法令に特別の定めがあるものを除くほか、公害防止のために必要な事項を定めることにより、市民の健康を保持するとともに、生活環境を保全することを目的としております。そして、自然環境保全条例のほうの審議会につきましては、先ほども述べましたけれども、石垣市の自然環境の保全を図るために石垣市の自然環境保全審議会を置くとなっております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 今ご答弁いただきましたが、では、なおさら開かなければいけないんではないでしょうか。いかがでしょうか。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 4時09分                               再 開 午後 4時16分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。市民保健部長、野底由紀子さん。 ◎市民保健部長(野底由紀子君) 再質問にお答えいたします。 先ほど石垣市生活環境保全条例に関する生活保全審議会、こちらのほうは、先ほども答弁いたしましたけれども、生活環境に関する公害について、そのほか事業活動について、人の健康または生活環境に係る被害が生ずることと定義しており、ばい煙、それから粉じん、ガス、汚水、騒音、振動、地盤沈下、土壌の汚染を定義する場合に設置するものでございます。ただ、これは、範囲指定がございまして、現在の自衛隊駐屯地配備計画予定地には該当しておりません。そして、自然環境保全条例につきましては、先ほども述べましたけれども、環境課のほうで25年度に希少種保全種についての制定をしましたけれども、そのときに2カ年期間で制定をしております。ですので、今回、この審議会は内原議員お尋ねの審議会とは少し。             〔(一緒です)という内原英聡議員〕趣旨が違うのかなと思います。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 私はこの2つの審議会についての、開かれているか、否かということをちょっと問ったのですが、大変ちょっと今休憩が挟まれました。それで、今ご答弁いただいたことについても、私ももう少ししっかりと条文等読み合わせて、また必要に応じてこの件については、質問差し上げげたいと考えております。 それでは、次にまいります。昨年12月の最終本会議の場でなんですけれども、安里建設部長が内原の質問に対しまして、補足説明だとして答弁なさいました。これは、私の一般質問から日付も変わっていて、いきなりのことで大変驚きました。これは市民の皆様がぴんと来ないかもしれないのですが、例えるならば、試合が終わったと思ってリングの外に出たら、いきなり後ろからこん棒で殴られたぐらいの衝撃でございました。これは主観ですので。それで、事前に質問者である私にも伝達なく、しかも質問時間の外で補足説明と称し答弁されることというのは、これは遺憾という言葉を通り越しまして、あり得ないというふうに考えております。それで、私自身というよりも、むしろ私にこの質問をというふうに託してくださった市民の方々もいらっしゃいますので、そうした方々に対する愚弄でもあるのではないかというふうに思っております。なぜならば、私はその答弁を受けての再質問というのを許されておりません。 続けます。ただいまこれは指摘にとどめて見解を伺いません。その後の安里部長の説明、補足説明について再質問差し上げます。 まず前回なんですけれども、安里建設部長の答弁によりますと、本市の自然環境保全条例に基づくジュマールからの開発行為の届け出はなかったということでした。さらに、都市計画法に基づく開発許可についてもジュマールから県に対し、ないということでした。この2点は前回答弁したとおりでよろしいでしょうか。ご答弁お願いします。 ○議長(平良秀之君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 そのとおりでございます。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 4時21分                               再 開 午後 4時21分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 先ほどの答弁をちょっと修正いたします。自然環境保全条例と開発行為につきましては、両方とも確認ができないということでございました。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 確認ができないということでした。承知しました。建設部長は、そのときこうもおっしゃっております。直ちに都市計画法違反、条例違反ということではありませんとご答弁なさっています。その理由としてなんですけれども、石垣地の自然環境保全条例が施行されたのは、26年前、当時の言葉を使いますと、1992年であり、ジュマールはその条例の施行以降にできたであろうと推察されるからだ思うということでした。また、本市の顧問弁護士伊東幸太朗氏ですけれども、のアドバイスもあったのでしょう。長い間ジュマールがあの場所に存置していたという事実を鑑みても問題ないとおっしゃいました。そして、建設部長は、行政が疑いも含めて違反があったということを断言することはできませんと結んでいらっしゃいました。このご答弁なんですけれども、残念ながら推察の域を出ておりません。丸々していれば丸々であろう、直ちにということではございません。断言することはできませんなど、仮定の話に基づいております。また、顧問弁護士のコメントについても、長い間とありますがおよそ行政あるいは専門の弁護士の答弁としてふさわしくない抽象度の高い構成となっております。その後、この約3月なんですけれども、きのう花谷議員がこれを疑惑と読んだときに、何か不信があったのかということが議長からありました。むしろ伺いたいです。この3カ月間の間に、当局としましては、推察の域を脱する事実を確認されたのでしょうか。調査しているでしょうか。何らお知らせをいただいておりませんが、いかがでしょうか。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 4時23分                               再 開 午後 4時24分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 その後、沖縄県に対しまして都市計画法の開発許可などについて確認を行っております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 私の質問に何ら答えていらっしゃいません。県に確認しただけですか。石垣市としては何もしていないんですか。県に確認しただけじゃなくて、長い間存置していたというのは、長い間というのは何年なんですか。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 先ほどから水掛け論みたいな話になっているんですが、まず、そこは違反だという話をするのであれば、平成4年以降にジュマールが開発したという証拠を議員がつかんでいて、それで何とかしろというならわかるんですが、平成4年より以前に開発された可能性が高いと、平成4年以降に開発された記録が私どものほうに残っておりませんので、そう考えた場合には、現状の条例、それまでの平成4年以前の条例が制定される前に開発されたのであれば、申請する必要ありませんので、その書類が手元にはないというこことで推察されるという話をしているわけでありますので、もしそこを追求したいのであれば、平成4年以降に開発した、もしくは、どちらかの業者が入ってきて、工事を請け負った、そういった資料等があって、当局に詰めよるんだったらまだわかるんですが、そういった資料もなくて、推察で、ないので、それが違反していないと考えられるというふうなことを何度やっても水掛け論にしかならないというふうに思います。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 中山市長、今の水掛け論という言葉、大丈夫でしょうか。訂正されたほうがよろしいのではないかと思いますが。まずは、今申し上げているのは全て私ではなくて、当局のお仕事です。推察されるのであれば、その推察を明らかにする努力をしてください。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 石垣市としましては、庁内の関係資料、過去の資料等も探した結果、保存されているものはなくて、手続された結果はありません。ということで、それから考えた中においては、平成4年以降に申請された記録がないと。沖縄県のほうにも同様に確認をとったところ、県にもそのような資料はないと。県側としても、以前からあったということであるならば、それは申請届の義務がないものだというふうな話でございましたので、基本的に行政の中に資料が残っていないということは、手続きの必要がなかったものではないかということに推察しているということでございます。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) まだ推察を抜けられていないということですね。まずは、立ち入り検査なども、この石垣自然環境保全条例に書かれております。こういうこともなさっていないで、庁舎内に文書が見つけられないから、知らない、推察の域を出ないということは判明いたしました。 それでは、続いてまいります。市の責任も重大な問題を放置されているというふうに私は認識しております。これは今後も追求します。 それで、次の質問なんですけれども、防衛省が予定地として用地取得を考えている市有地、民有地について、本市はどう把握、分析されているか。これも事前通告しております。例えば予定地内の土地の所有者に市の職員はいらっしゃるでしょうか。プライバシー保護の観点から氏名は伏せたままで結構です。 ○議長(平良秀之君) 総務部長、知念永一郎君。 ◎総務部長(知念永一郎君) お答えいたします。 陸上自衛隊駐屯地配備予定地の全体につきましては、昨年11月、ことし2月の防衛省が開催しております準備説明会の資料にて図面や航空写真等で示されており、大まかな全体図は把握しております。面積につきましては、約46ヘクタールと承知しておりますが、民有地につきましては、冒頭でも述べましたように、詳細な情報が防衛省から提供がございませんので、一切把握しておりません。ですので、所有者等の情報も一切承知しておりません。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 4時28分                               再 開 午後 4時28分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 民有地につきましては、防衛省側から予定地の図面、配置図含めてある程度形が出てきております。それを航空写真、また交通等々つき合わせれば、どのエリアが予定地だというふうなことはわかっておりますが、防衛省側からどの土地とどの土地とどの土地というふうな地番は今のところいただいておりません。私どもとしては、個別に石垣市独自に地番を確認することはできておりますけども、それは実際に最終的に地権者の方と防衛省が売買の合意に至ったとか、売買されたとかいう記録が今のところ聞いておりませんので、その予定地の土地がその後変更になったとか、購入する予定だったところが予定地から外れたとか、そういうところに関しては今のところ詳細な情報は得ていないというところでございます。
    ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 今のご答弁、震えました。本当に知らないですか。用地取得一覧というものはないですか。第1段階でどこからどこまで購入する、第2段階でどこからどこをどういうふうにやる、第3段階はどこまでやるというの、行政事務でしょう。把握しないとだめでしょう。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(平良秀之君) 私語は慎んでください。 ◆13番(内原英聡君) 後でやりますので、どうぞ、本当に知らないですか。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 先ほど申し上げましたのは、私は予定地の地番については、大まかですけど、場所詳細、筆界とか、そういう分に関しては、防衛省側からデータいただいていませんからわかりませんけども、どこまで購入が済んでいるのか、どこまで売買、合意が至ったのか、そういうことについては、現時点では把握していませんという話を申し上げているわけでありまして、全体的な用地の中でどれだけ民有地があるか、どれだけ市有地があるかということに関しては、私ども独自のほうのデータとしては持っております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 今、ちょっとわかりました。市としては売買されているか、されていないかというところがわからないということですね。それでよろしいですか。実際なんですけれどもちょっと、時間の関係上、こちらからずっと申し上げます。単純に市の職員がこの予定地とされているところの民有地を所有していらっしゃるかどうかなんですけども、私から申し上げます。氏名は伏せます。個人情報にかかわりますので、なんですけれども、本庁のその連絡会に参加している部署の部長で本議会でも答弁経験のある人物と同姓同名の方が防衛相用地取得を考える民有地の1筆の地主になっております。いかがでしょうか。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 4時32分                               再 開 午後 4時32分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 民有地の部分に関して、所有者が誰であろうとしても、それは防衛省側と土地の売買等の話をするだけのことだというふうに思っています。それが市の職員がいるか、いないか、そういったことは問題ないというふうに認識をしております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 問題ないということの認識のほうが大問題でございます。まず、申し上げます。少々お待ちください。地方自治法の33条、信用失墜行為の禁止というものがございます。職員はその職の信用を傷つけ、また職員の職全体の不名誉となるような行為をしてはならない。具体的に申し上げます。公務員というのは、個人情報も含め、あるいは新しい、新規事業なども大変重要、正確に申し上げますと、職務上知り得る秘密、知り得た秘密、職務上の秘密というものも扱います。そういうときに、例えば新しい事業があるときに、あそこ、次、何かあるな、土地買っとくかということもできます。あるいは、このままうまく進めたら自分のところ売れるなという発想もできるんです。でもそういうことをしない人がいる、しない職員も当然いらっしゃいます。ただ、そういう方々の信用を守るためにも、あるいは名誉を守るためにも、こういうことははっきりとして、例えばこういう庁内連絡会にいるのであれば、当事者本来であれば排斥するべきです。そうもせずずっといらっしゃると、むしろ疑われてしまいます。これは地方自治法33条に基づく信用失墜行為の禁止にも抵触してくるのではないかというふうに考えているので、私は、職員の名誉と市民からの信用を守るために今聞いているのに、市長は何か勘違いされているようです。いかがでしょうか。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 何度か申し上げているかもしれませんが、自衛隊の配備予定地につきましては、防衛省がいろいろな候補地を探した中で選んできたものでございます。私が誘致してここにつくってくれと言ったわけでもありませんし、市の職員が誘導してその場所に決めたわけでもありません。防衛省が出してきた予定地の中にたまたま市の職員の土地があったとしても、それで信用失墜になるというふうには思っておりませんし、また、その担当職員も職務に精励しておりますので、土地の売買を有利にするために、どうのこうのというふうなことは一切ないというふうに確信をいたしております。 また、議員がこの場所でそういうことを言うこと自体が、職員に対するわざとそういう明らかにこの平得大俣にもってきたことに対して、職員があたかもかかわっているような発言じゃないかというふうに思いますので、議員も今後発言には気をつけていただきたいというふうに思います。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) こちら気をつけろとありますが、私、せりふを変えているんです。ちゃんと気をつけてやっております。 それで続けます。もうこの部分、質問でちゃんと締めたいと思うんですけれども、まず申し上げたい。3月の市長の御答弁の中で、カンムリワシ、営巣がないから大丈夫でしょうというような話があったんですけれども、こういう認識でいますので申し上げます。例えば、先ほど新垣議員も少しお話されましたが、新石垣空港問題のときには、カンムリワシの営巣の前にまず交尾が3月の後半にあって、必ずしも3月に営巣がないから、この枠もないでしょうというような認識というものもいかがなものかと思っております。 また、カンムリワシです。石垣市の象徴でもあります。今後は市の行事でぱいーぐるに御登場いただくのも、鷲ぬ鳥を踊るのも、また信仰を集める霊山である於茂登を侵し、水の重要性を軽んじる人々が水の日取りを重要視して定める祭祀儀礼、こうしたもの、例えば旗頭を持つようなことなども本当に心は痛まないのでしょうか。私はそのように考えております。 また先ごろ花谷議員もおっしゃっていました、この平得大俣地区というところは、単純に最初からあった土地ではありません。友寄議員の先代も頑張って耕されてきたと思います。その周りの方々の血と汗と涙を流しながら、ようやく開墾してきたところです。 市長、最近私行ってきました、大雨のときに。もう早速、膝に水がたまるぐらい赤土が流れていました。こうしたこともちゃんと見ていないとだめですので、ぜひ市長も現場に足を、足しげく通っていただくことをお願いします。 続いて、質問の2に入ります。 冒頭当局の答弁がありました市長の出張についての文書ですが、市長が必要だと認める公務について出張するということでした。また、調書等、つまり出張に行くと市長がおっしゃったり、また行ってきたというとき、あと幾らかかった、支払ったといった公文書は企画部の企画政策課の秘書係が行っているとのことでした。 伺います。公務という言葉がございます。もう一つ、政務という言葉がございます。公務と政務──、質問中です。             〔何事かいう者あり〕 何が違うのでしょうか。これ、わかりやすく言っているだけです。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 4時37分                               再 開 午後 4時38分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) ここは別に職員を責めたりもいたしません。今市長からふざけているとふうな言い方がありました。私も今例えで上げたんですけれども、正確に申し上げます。出張に関する調書等、つまり公文書は企画部の企画政策課の秘書係が行っているとのことでした。ここまでは事実なので何も責めておりません。 それで質問です。公務という言葉がございます。もう一つ、政務というものがございます。公務と政務の違いについて教えてください。 ○議長(平良秀之君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) 公務、つまり公用文、あるいは私文ということで、いろいろ内原議員の中にも任意のというような表現が出ておりますけれども、基本的には公務は公務員等の機関が発する業務でございます。私文につきましては、私的、公務員以外の私的なものがございます。 ところが公用文書という取り扱いがございます。ということで公用、ある個人的な団体でございましても石垣市に書類が来たら公用的な文書ということで、公共的な公文扱いをしながら取り扱いを行っております。 ということで、市長の個人的、私的な出張につきましては、私たち公務員につきまして一切関知をいたしましておりません。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) そうですね、今の御答弁も踏まえてなんですけれども、市長の出張の一言で申し上げても、公務と政務の違いがあるというところまでは共有できると思います。 それで、なるほどなんですけれども、政務の場合、市長として出張に行かれた場合なんですが、公金は支出されるのでしょうか。 ○議長(平良秀之君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) お答えいたします。 政務として市長の個人的活動が単独であれば、市長の個人的ポケットマネーでの支払いになります。ところが公務と公務の間、あるいは公務に合わせての政務が挟んだりする場合については、旅行命令簿をきちんと提出をし、支出負担行為等書類を整えて、一般行政事務の中できちんと手続きを踏まえて出張を行っております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 最近なんですけれども、2019年3月5日、先週の火曜日でしょうか、市長は東京へたち、自民党の麻生太郎副総理、あるいは財務大臣と面会されたそうです。幾つか要請行動もされたそうですが、これは政務という位置づけでよろしいでしょうか。御答弁をお願いします。 ○議長(平良秀之君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) 本件につきましても公務取り扱いを行っております。政治活動や私的な部分だけということであれば、公務での出張の取り扱いはいたしません。これはあくまでも私的な用事、単独の用事であれば、その私的な活動につきましては市長単独の費用ということになりますけれども、本来の公務旅行の日程の中におきまして、要件を公務として出張する際に、私的または政治的活動において、出張の前、公務の遂行の前、あるいは公務遂行の後、あるいはその途中においての政務的活動につきましては何ら問題はないということで、平成29年3月定例議会におきまして監査委員事務局代表監査委員によりましても議会での見解が述べられているところでございます。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 済みません、確認です。これは公務というこということでよろしいですね。実際に新聞紙面でも、5日と6日については日常公務とありました。 それで安倍政権の大物が政党に所属しない地方公共団体の首長とお会いになられた、インターネット、SNSも使いこなす情報発信力の抜群の中山市長ですが、この出来事はなぜか公開されていなかったようです。具体的にどのような要請行動をなさったのでしょうか。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 空港滑走路の800メートル延長について、予算措置等も含めて、財務大臣のほうにお願いをしてまいりました。 これは実際に石垣市の将来に資するものでありますし、当然石垣市としての要請文を携えて持っていっておりますので、公務ということで考えております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) これは喫緊のものだったのでしょうか。この出張というのは議会中に当たると思いますが。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) お答えいたします。 これは仲介いただきました国会議員の先生がいらっしゃいまして、先方とアポがとれたのでということで、急遽でありましたが、飛ばさせていただきました。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 急遽飛ばさせていただいたそうです。 それで同じく陸自へ配備予定地の近接4地区の皆さんなんですが、3月8日に中山市長との面談を求めていたそうです。こちらも急遽、住民の方からしたら急遽の案件なのですが、議会中などを理由に見送りになってしまったそうです。 同じ議会中でも、かたや、わざわざ遠路、急遽東京まで出向き、しかし、御自身の拠点である島の市民には会わない。 市長は防衛省が配備打診した平成27年、すなわち2015年ごろから住民との対話を模索してきたと言いますが、昨年12月議会でも私が指摘しましたように、やはり言行不一致、言っている割になされていないのではないかという疑惑が強まるばかりです。 続けます。私はことし1月18日に所管事務調査で、中山市長の2010年市長就任移行、2019年1月20日までの全出張回数、各目的、各費用について提出するよう議会を通じて求めました。 しかし、いまだに中山市長の出張に関するペーパーが手元に届いておりません。現役OBの市の職員の方にも、内原は無理難題を言っているんじゃないかと心配になりまして、確認をいたしました。すると諸先輩方に聞くと、新規で文書作成するわけでもなく決して難しいことではない。また、もし時間を要するなら内原本人と調整するなど対応するのが当然のこととの御意見が大多数でございます。 私は1月17日以降、2月12日、2月21日でしたでしょうか、事務局へも問い合わせ、この一部は平良議長も同席されており、御存じのことと存じます。しかし、担当課とおぼしきところから、一切何の連絡もまだございません。どうなっているのでしょうか。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) まず、議会中の対応についてのお話でありますが、議員も日程は全部把握していると思います。石垣市議会がどのような日程で動いているかというのは議員も活動されているわけですから。 私が東京のほうに行かせていただいたときは、たしか委員会審査中だったというふうに思っております。4公民館の皆様からお会いしたいというのが2日前ですから5日ですね、8日にお会いしたいという通知が来ましたが、8日は翌週の月曜日から一般質問が始まるということで、通常、答弁書を作成したり、質問主意書を職員の中、部課長の中で確認をとりながら答弁書等を作成する時期でございますので時間的に余裕がないということで、会わないということわけではなくて、日を改めて時間を設定させていただきたいというふうにお願いをさせていただきました。 先ほども申し上げましたように、財務大臣とお会いしたいという話の中で、こちら側の都合で動くことっていうのは非常に難しいところでございます。ピンポイントでアポイントをとれたので、そこに行けますかという話でしたので私は急遽行かせていただきました。それも議会の中での委員会審査等で、私自身の日程としてはほかの日程が調整がつくということだったから行かせていただいたわけでございます。 ○議長(平良秀之君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) かなりの膨大な事務量になりますので、その調整をしているところでございます。しかしながら緊急というのであれば、コピーとかそういう資料としての提言の前に閲覧等も私たちとしては対応ができますので、そこにおいてもうしばらくお時間をいただければとも考えております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) これはちょっとした余談になりますが、もし手数が足りないのであればお手伝いしましょうかとも私提案しておりました。それでも何も返答もございません。 今の大得部長の御答弁なんですけれども、それはこちらに一切音沙汰がない理由にはなりません。難しいのであれば、相談していただければこちらも対応いたします。やはり全国ニュースですよ。失礼しました、今のは撤回いたします。 さて、続けます。もう1つ疑惑がございます。事前通告で中山市長の過去3年間の任意の出張について伺うと明記し、企画政策課長、職員とのすり合わせでも過去3年間の出張のうち、どれをとっても問題がないか伺うといった旨通達しております。 そこでなんですけれども、今私の手元に平成29年5月29日を決済日とする旅行命令書というものがございます。旅行命令表673と記された文書です。 当時、中山市長が5月31日に──済みません、パネルを使用いたします。 ○議長(平良秀之君) 通告をいただいておりますので認めます。 ◆13番(内原英聡君) こちらが2枚目になるんですけれども、こういうふうな文書がありまして、ちょっとごめんなさい、折り返しますね、こちらが表にまとめてみました。 中山市長が5月31日に石垣島をたち、那覇を経由して羽田、東京へ向かわれています。そして6月8日に戻られたことが記録されているものなんですけれども、不思議なのが6月2日に市長は那覇へ戻って2泊し、6月4日、再び東京へ向かっております。確かに先ほど大得部長もおっしゃったように、公務の都合上、そう移動せざるを得ないこともあるでしょう。 しかし、中の日に那覇に戻った理由は、裏面になります、このちょっと見づらいんですけれども、手書きで「私用のため」とあります。6月2日、宿費、費、これは原文のままです。また6月3日、宿泊費及び日当は支給なしとございます。ところが、那覇と羽田の往復費、合計8万2,980円は記録を見る限り公費から支出されております。 また支出負担行為兼支出調書というものもございます。こちらにも同額の29万5,820円とございます。石垣市は、中山市長の私用のための旅行に、市長としての公費を出しているということなのでしょうか。いかがでしょうか。 ○議長(平良秀之君) 企画部長、大得英信君。 ◎企画部長(大得英信君) ただいまにわかにコピーを拡大されて示されておりますけれども、そこの資料の出現の言質につきまして、私ども把握を現在いたしましておりませんので、それが所管事務調査の提出の中からのお話であるかどうか、まず1点。             〔(何の)という内原英聡議員〕 所管事務調査における資料として上がってきたものの中からの御質問で……。             〔(上がっておりません)という内原英聡議員〕 ですから、上がっていないものについて、私たちは今これが事実かどうか、その信憑性についても確かでございませんので、そこはにわかに御質問されても回答には苦慮するところでございますが、本来、私たちは手続を踏まえて、本人の個人的出張であれば減額精算をするということにきちんとしております。             〔(それがどこから出てきたかというのは)という者あり〕 はい。ですから、そこにつきましては、私どものほうから追及はできませんけれども、その出現について大変疑義があるところでございますが、私たちとしては手続において、その資料に基づいて旅行命令、あるいは支出負担行為、そして財政プラス会計管理者等の会計検査を踏まえております。その後、やはり監査委員の監査も受けるわけですから、私たちについて不正はないと思っておりますけれども、手続上見落としがあるんであれば修正なりきちんと整えますけれども、現時点ではそういう認識はございません。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 私は市長に就任して、もう今はことし9年というところでございますけれども、公務と政務については、私の中では厳密に分けて対応させていただいているつもりでございます。 例えば、政務で行った後に急遽用事ができて那覇でもう1泊しなければならないという状況が発生した場合には、宿泊費は自分で持つということでやっておりますし、仮に日帰りで日程がこなせる状況であったとしても、その日また別用でほかの方と会う、これは政務ということであるならば、そこに発生する宿泊費は私個人で出させていただいております。 市民の皆さんの付託を得て仕事をさせていただいている中において、公私混同がないように、政務は政務、公務は公務と言う形でしっかりと分けさせていただいておりますので、これはきょう今急遽出されましたので、どういう日程で動いたかというのを後で確認しないといけませんが、政務は政務、公務は公務としてしっかりと分けているつもりでおりますので、内容を最終的に確認しますけれども、これについても問題ないというふうに認識しております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 議場の中でどのような入手という話があったんですが、情報源については、基本的に本市の公開条例並びに議会の調査権、また関係機関、団体あるいは個人等への照会を経て、議員の調査権の範囲で正規のルートを通じて取得した情報に基づいて質問しております。やり方さえ共有できれば、どなたでもできるやり方でこちらが集まってきました。「等」です、「など」をつけております。 さて、続けます。もう一つ。             〔何事かいう者あり〕 情報公開等、ほかの情報公開資料等あわせ、あわせ、あわせて、ここにたどりついたという話でございます。             〔何事かいう者あり〕 関係ないですよ、それは。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 4時55分                               再 開 午後 4時56分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。 会議時間を延長します。 休憩いたします。                               休 憩 午後 4時56分                               再 開 午後 4時56分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 休憩中も含めまして、いろいろやり取りをしている中ですから、内原議員からこれがどういった資料かっていうのは明言できないということでございましたので……。             〔(いや、明言していますよ)という内原英聡議員〕 それは名言できた中で、私どもも確認をさせていただきたいと思います。             〔(印象操作はやめてください)という内原英聡議員〕 よろしくお願いいたします。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) まず1月18日に所管事務調査をして、私は資料をいただいておりません。なので、そちらではございません。これが1点です。 では、これが道に落ちていたとしましょう、本物ですか否ですか。             〔何事かいう者あり〕 いや、本物ですか否ですか。673と書いてあるもの、これ、今持ってきてください。             〔何事かいう者あり〕 それをなくして責めることはできないですよ、こちらは。情報源の秘匿というものもございます。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 4時57分                               再 開 午後 4時59分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。内原英聡君、質問を続けてください。 ◆13番(内原英聡君) 今休憩中にいろいろお話しましたが、続けます。申し上げます。 ただ、これは大変疑惑ですので、後ほど釈明なりなさったほうがよろしいのではないかと思います。 次の質問にまいります。 質問3について再質問いたします。市役所移転後の跡地利用、また美崎町の再開発構想等は今後避けては通れない重要案件と考えます。現在、何筆中何筆が美崎町における石垣市の市有地になるでしょうか。御答弁をお願いいたします。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 5時00分                               再 開 午後 5時00分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 美崎町のことでございますけれども、美崎町全体の面積は11万4,715平方メートルでございます。162筆を有しており、うち154筆が市有地となってございます。所有率は95.8%となっております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 安里部長ありがとうございます。 それで、石垣市においても重要な区画であるというふうに私は認識しているのですが、やはり市役所の新庁舎等の建設に係る入札が不調が続いているようです。ちょっと気になるのですが、それも見通しが立たないとき、美崎町の地価といいますか価値、あるいはそのロケーションについて影響することを不安視する市民の方々もいらっしゃいます。 市長の御見解を伺います。これは影響は特に大丈夫でしょうか。今後について、美崎町の今後について、新庁舎がうまくいかない状況が続いておるようですけれども、再開発等について。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 新庁舎については、今入札が不調が続いております。基本的には、今業者と予定価格等について合致できるような形で今ネゴをさせていただいているところでありますけれども、今後、再度入札する可能性があるかどうか、またそういったものを含めながら、この現地は将来的には庁舎跡地ということで再開発することが今決まって、庁内の中で検討委員会等をつくっているところでございます。 あわせてここが美崎町の中において大きな面積を占めることから、こちらの開発と同時に美崎町全体の再開発をしていきたいというふうに考えております。 これは先ほど部長が答弁をしたように、美崎町、埋め立ての後に現庁舎ができて、その庁舎のできた周りに民間の方々がモデル商店街等を含めてつくりたいという思いでつくってきた美崎町でございます。築年数がほぼ30年以上、40年を超えている建物も出てきている中で、民間の皆さんの建物自体も老朽化をしていますので、そういった建物の建てかえのときに再開発の事業等をうまく組み合わせることができれば、にぎわいの持てる、また民間と連結した新しい町ができるものと認識をしております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) ありがとうございます。やはり大切な場所にはなりますので、しっかりとやっていきたいと、お手伝いができることがあれば私もやっていきたいと考えております。 それでなんですが、ちょっと関連して、先般花谷議員が確定申告について質問をされていました。これを踏まえてなんですけれども、市役所の跡地利用、美崎町の再開発について、市民からこのような声が上がっているので再質問をいたします。 本市の職員が複数の物件を持ち、公務員の年収を超える、おそらく相場数千万円でしょうか、不動産収入を得ているようだというものです。この美崎町にも最近ビルを所有し、そのビルには複数の飲食店が入居しているようです。本市はこの職員を把握しているでしょうか。さらに、この職員は美崎町再開発や役所跡地利用の事業に絡んでいるでしょうか。 なお、これは私生活に係るものではないかというふうなことがあるかもしれませんが、私は弁護士に確認をいたしました。やはりこういうこと、職員の私生活の部分が市の行政にかかわってくる場合は、議会での議論の対象になるというふうなコメントをいただいております。どうぞ御答弁をお願いいたします。 ○議長(平良秀之君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 通告にはないですけれども、美崎町の再開発に絡んでのお話だというふうに思っておりますが、きのうの確定申告の件もそうですけれども、公務員が職務専念義務を果たしている限りにおいては、私は問題ないというふうに認識をしております。金額の多い少ないというわけではないというふうに思っております。 ○議長(平良秀之君) 内原英聡君。 ◆13番(内原英聡君) 私も先ほど申し上げましたとおり、非常に公務員というものは個人情報並びにその入札の情報でありましたり、究極の情報を握る機関であると存じております。 それで今、職務専念義務のお話をされました。これはもう市長のおっしゃるとおりだと思います。もう一つは、やはり信用失墜行為の禁止というものがございますので、やはり、「李下に冠を正さず」ということわざがございます。疑われることはすべきではない。 きのう、花谷議員がいろいろ質問をされていたときに管理したがるなというふうに言われましたけれども、これも先ほどの平得大俣の職員の話と一緒です。疑われることはすべきではないということと、市の職員の名誉と市民からの信頼を守るために、今回このような質問をしております。この問題については、また今後も追求していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 次に、質問4番と5番なんですけれども、ちょっと時間の関係上、今回御答弁いただいたんですが、こちらからの所見、あるいは見解を述べて、また次回以降で対応していきたいと思っております。 まず、質問4について、難病患者等支援事業について申し上げます。 中山市長の施政方針にもあるように、沖縄本島等の医療機関へ通院が必要な難病患者、さらに付き添われる方々の経済的負担の軽減は、本気で一刻を争う課題と私は認識しております。八重山会館建設も大変結構だとは思いますが、当事者が今本当に求めるサポートは何なのか、本市にはその切実な声を真摯に預かり政策実行をする責務がございます。少なくとも本島並みの負担まで格差が縮まるよう、国県とも連携していただきたい。 今年は中山市長にもこれは本当に頑張っていただいていると思います。少しではありますが、改善もされております。本件も継続して取り組んで、私も取り組んでまいりますので、ぜひ与野党を超えて、この件についてもしっかりとタッグを組んで議論を進めて行ければと思います。 続いて、質問5について申し上げます。 本市には企画部観光文化スポーツ局がございます。観光文化というつづりではありますが、やはり市民の暮らし、歴史、旧慣、それを後世に伝える文化が広く市民に共有されてこその豊かな観光産業であると私は考えております。 八重山合衆国という例えもあるように、八重山、ひいては本市もいにしえより多くの地域からいらした方々が文化を、この島の歴史を育んできた側面がございます。 博物館には先般、桃原用昇氏からの大変貴重な芹沢銈介のコレクションも寄贈されました。私も個人的には芹沢銈介は大変インスパイアされております。また、しかし残念ながら、これの常設も現状では厳しいとのことです。 新八重山博物館構想もありますが、その前にまずは文化行政各部署の予算と職員の拡充を市長にはぜひとも御検討をいただきたい。後で録画を見てください、今聞いていないようなので。 続けて、多言語案内の増設、拡充も観光学術研究の重要なコンテンツになり得ますので、どうぞ御検討をお願いいたします。 また、これは申しおくれましたが、さきの3月11日、東日本大震災から8年が経過いたしました。この間にも日本国内のみならず、世界各地では災害に苦しみ、あるいは政策の失敗によって生活を追われ、苦しんでいる方々もいらっしゃいます。本市、石垣市におかれましても、一人でも泣き寝入りを減らす、きょう、あしたをどう生きようと考えている方々が少しでも希望を持てるような石垣市にしなければならないと、全く中山市長は話を聞いていないようですが、私は強く申し上げたいと思います。どうぞ今後とも頑張ってまいる所存ですので、よろしくお願いいたします。 これで私の質問を終えます。 ○議長(平良秀之君) 休憩いたします。                               休 憩 午後 5時08分                               再 開 午後 5時10分 ○議長(平良秀之君) 再開いたします。市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 先ほどの出張の5月31日から6月8日まで、平成29年の話ですけれども、それについて旅費の支出がおかしいのではないかというような趣旨の御質問でありましたけども、今書類等を確認しましたところ、出張自体は先ほど議員がおっしゃったように5月31日から6月8日までという形になっております。 要務の中で行われた業務に関しましては、平成29年度八重山観光感謝のつどい、これは東京でございます。要請行動も行いました。また、沖縄めんそーれフェスタ2017、これも東京のほうで行われています。教育再生首長会議、こちらのほうにも参加をさせていただきました。第87回全国市長会議、こちらのほうにも参加しております。これは東京でございます。あと全国手話言語市区長会の総会がございました。そちらのほうにも参加いたしました。これも東京です。全国青年市長会の役員会及び情報意見交換会等にも参加させていただいております。 日程等を確認しましたら、移動の場合、公務の中で石垣市が支出すべき金額、石垣市が支出すべき分に関しては、石垣市のほうからいただいています。 6月1日の移動に関しては、八重山ビジターズビューローからの手配ということでございます。 なぜ、那覇に戻って、それからまた東京に行っているのかということでございますけれども、この2日間、日程等があいておりました。通常でしたら一旦石垣に帰ってきます、通常でしたら。仕事、東京のほうで終わって2日間あいていますので一旦石垣に戻ってきて、それで石垣から再度また東京に行くという形になるわけですが、私が私用がありましたので那覇に戻りました。那覇での宿泊に関しては……。             〔何事かいう者あり〕 何ですか。             〔(進めてください)という内原英聡議員〕 いや、那覇のほうに泊まりましたので、那覇のほうに関しての宿泊費に関しては、私自分で個人で出しております。当然、日当に関しては私用のため支給がありません。ただ、その後、今度はまた東京のほうで仕事がありましたので、那覇から東京への移動に関しましては、公務でございますので公費を支出しているところでございます。 一切、公私の中で混同している部分はありませんし、政務は政務、公務は公務として分けさせていただいております。 ◆13番(内原英聡君) 議長、もう過ぎてはいるんですけれども、今こうやってやられて、私もちょっと今これに関してはお言葉をお返ししたいんですけれども、いかがいたしましょうか。 ○議長(平良秀之君) 済みません、時間も時間で、今は先ほどの投げられたものに対して大事な答弁だと私が判断したのでそれを許したまででありますので、時間は過ぎておりますので、これにて終了いたします。 以上で、内原英聡君の質問は終わりました。 これで本日の予定の一般質問は全て終了いたしました。 それでは明日午前10時再開することとし、本日はこれにて散会いたします。 お疲れさまでした。                               散 会 午後 5時12分...